Remote
Seminars リモートセミナーの準備と開催方法
オンデマンドセミナー、ウェビナーなどリモート時代のセミナーの在り方を考える。開催の仕方と準備をプロが教えます
新型コロナの影響で在宅勤務が推奨され、今では社会人の学びを支えるセミナーの開催もリモートにシフトしつつあります。急な「リモート時代」の訪れに、混乱を覚えている方も少なくないことでしょう。
今回は、リモート時代のセミナーの在り方について、オンデマンドセミナーとウェビナーのそれぞれのメリット・デメリットや開催方法について説明します。
「リモートでのセミナー開催を考えている」
「テレワークでも従業員の学びの場は持ち続けたい」
「リモートセミナーの準備がわからない」
上記のような疑問を持っている方は、ぜひ本文をチェックしてみてください!
No.1リモート時代の訪れ、セミナーもリモート開催へ
新型コロナによって突然訪れた「リモート時代」。リモートワークが推奨され、セミナーの開催もオフラインからオンラインになることが増えてきました。
リモートセミナーは、その名の通り非対面・オンラインで行うセミナーです。主催者はあらかじめセミナーを録画しておくか、当日講演を行い、視聴を希望する人はそれぞれのPCなどのデバイスから参加します。
リモートセミナーの便利さは参加者側としては理解しやすいものの、いざ開催するとなると「機材トラブルが怖い」「参加者同士の交流が減りそう」などの懸念が生じるかもしれません。
しかし、セミナーをリモート開催することには意外にもたくさんのメリットがあります。まずはセミナーをリモート開催するメリット・デメリットを押さえておきましょう。
リモートセミナーのメリット</h3>
セミナーをリモート開催する側のメリットに以下の5つがあげられます。
- ・セミナー運営コストを下げられる
- ・参加者の参加ハードルが低く集客が期待できる
- ・人数制限や開催場所による機会損失を防ぐことができる
- ・情報共有が簡単
- ・参加者が質問しやすい
セミナーを運営するには会場費や人件費、会場準備や撤収が必要です。リモートならそのコストを全て節約できます。ファイルを参加者にシェアするだけで情報共有ができるので、印刷コストもかかりません。
また、地方や海外にいる人など、場所にかかわらず、そして実質人数制限なく参加できるのも魅力です。
チャットなどを利用すれば参加者がセミナーを遮ることなく、いつでも質問できるので満足度の向上にもつながります。リモートセミナーの結果参加者数と参加者の満足度が増加したケースは意外にもたくさん見られます。
リモートセミナーのデメリット
リモートセミナーのデメリットはセミナーの形式によって異なるので詳しくは後述しますが、以下に関しては避けられない部分が大きいのが事実です。
- ・参加者の離脱率が高くなる
- ・機材や通信トラブルのリスクがある
- ・参加者同士の交流機会を作りづらい
気軽に参加できる分、途中離脱する人も少なくありません。特に機材や通信トラブルなどでセミナーが中断してしまうと離脱率が上がりますが、事前に防止しにくいのが難点です。
また、リモートだとワークショップ形式にしたり、セミナー後に懇親会を開いたりすることが難しく、参加者同士の交流を目的とする場合ハードルが上がります。
ワークショップを開くなら、たとえばzoomのブレークアウトルーム機能(メンバーを少人数の複数グループに分ける機能)などをうまく活用するなどの工夫が求められるので、ツールへのリテラシーも必要です。
No.2いつでも見られる「オンデマンドセミナー」
続いては、リモートセミナーの形式を紹介します。形式の1つに、録画配信式の「オンデマンドセミナー」が挙げられます。
講演者はあらかじめセミナーを録画しておき、参加者にURLなどの形にして送ります。参加者は自分の都合のよい時にセミナーを視聴できます。さまざまなセミナーを購入できるUdemyがオンデマンドセミナーの代表例として挙げられます。
録画配信なので機材や通信環境のトラブルを心配する必要がなく、質の高いセミナーを配信できます。
ですが、参加者の反応がわかりづらく、オンタイムでのやりとりを諦めなければなりません。受講後にアンケートを設け、フィードバックを回収することをおすすめします。
オンデマンドセミナーのメリット
オンデマンドセミナーは利便性を重視する際に適した形式です。
- 【主催者側のメリット】
- ・撮り直し可能なのでセミナーの質をコントロールできる
- ・機材トラブルに対処可能
- ・機会損失がもっとも少ない
録画準備は大変ですが、新卒説明会や研修など同じ内容で複数回行うセミナーに適用することで労力やコストの削減にもつながります。
そして、参加者は都合に応じて視聴できるので、場所や時間の制約のせいで参加を見送っていた層にもリーチできます。オンデマンドセミナーはもっとも機会損失が少ないセミナー形式で、参加者数を重視する場合に向いています。
- 【参加者側のメリット】
- ・視聴のタイミングが自由
- ・繰り返し視聴が可能
いつでもどこからでも、自分のタイミングでセミナーを受講できることがオンデマンド形式の最大の魅力です。また、気になる部分だけを繰り返したり、あとから見直したりすることもできるので内容の定着度を高めることができます。
オンデマンドセミナーのデメリット
しかし、オンデマンドセミナーには、便利さゆえのデメリットもあります。
- 【主催者側のデメリット】
- ・参加者とコミュニケーションを取りづらい
- ・参加者の反応や満足度がわかりづらい
- ・離脱率を可視化できない
- 【参加者側のデメリット】
- ・質問機会がなくセミナー内容への質問がしづらい
- ・セミナーの視聴に集中しづらい
オンデマンドセミナーでは参加者との交流を持ちにくいのが難点です。参加者は質問があれば、視聴後にチャットやメールで問い合わせる必要があります。対面よりもオンラインの方が発言しやすいものですが、オンデマンドの場合はその利点を生かしきれません。
そして途中で参加者が視聴をやめても可視化できず、参加者の反応や満足度を掴みづらいのもデメリットです。精度の高いアンケートを実施し、参加者の声を拾い上げる努力が求められます。
そして、参加者にとっても「いつでも視聴できる」ことが難点となります。時間の制約がないために結局視聴しない、集中力が続かないこともめずらしくありません。参加への強いモチベーションが求められます。
No.3リアルタイムのコミュニケーションが魅力の「ウェビナー」
講義形式で進める形式のリモートセミナーもあります。ここではリアルタイムの講義形式のものを「ウェビナー」と呼ぶことにします。
ウェビナーはオンラインで行われる点を除けば、対面セミナーとほぼ変わりはありません。講演者がスライドを使いながらリアルタイムでセミナーを進めていきます。
基本的にはホスト(講演者)、パネリストがカメラをオンにし、参加者(視聴者)はカメラ・マイクオフで臨むのが一般的です。少人数の場合は参加者のカメラをオンにしてもらってもよいでしょう。大学のリモート講義ではカメラオンのウェビナー形式が主流です。
また、チャット機能を使えば参加者がセミナーの流れを邪魔することなく講演者に質問を残すことができます。講演者はセミナーを進めながらチャットを見て、随時質問に答えるスキルをつけておきましょう。
ウェビナーのメリット
ウェビナー最大のメリットは、コニュケーションの取りやすさにあります。
- 【主催者側のメリット】
- ・参加者の反応が見やすい
- ・リアルタイムで参加者とのコミュニケーションが可能
- 【参加者側のメリット】
- ・チャットを使えば対面セミナーよりも質問しやすい
- ・ライブなので適度な緊張感があり集中しやすい
講演者は参加者の様子を見ながらセミナーを進めることができ、質問にも随時答えられるので参加者との距離感を縮めやすい形式です。
参加者はチャットで気軽に質問でき、随時講演者が回答することで満足度の向上につながります。また、オンデマンド配信よりは緊張感がある分途中で離脱しにくくなります。
ウェビナーのデメリット
ウェビナーはリアルタイムのライブ配信です。機材やウェビナーツールに関するリスクはどうしても避けられません。
- 【主催者側のデメリット】
- ・機材や通信のトラブルでセミナーが中断する可能性がある
- ・同じ内容で複数回セミナーを行う場合はオンデマンド形式よりも負担が大きい
- ・無料ウェビナーツールには時間と人数制限があることも
- 【参加者側のデメリット】
- ・決まった時間に参加しなければならない
- ・ウェビナーツールの使い方をある程度把握しておく必要がある
参加者が遅れたり、急に参加できなくなったりした場合はセミナーを見逃すことになってしまいます。見逃した方のためにウェビナーを録画し、後日内容を配信するようにしてもよいでしょう。
そして、ウェビナーにはツールが必要です。あらかじめPCにツールをダウンロードし、設定しておかなければなりません。初めて参加する人は手間取ることが多く、うまくウェビナーに入室できないために開始が押すこともよくあります。事前にウェビナーのツールに関してよく周知しておくことが非常に大切です。
主催者にとっても、ウェビナーツール選びは難しいかもしれません。ウェビナーツールの無料版の多くは一度に参加できる人数や時間に制限があるので、有料ツールを導入することも考えてみてください。
No.4リモートセミナー開催までの準備と注意点
リモートセミナー開催までの準備を時系列に追ってみましょう。そして、セミナー内容を企画したら、告知に動き出すようにしてください。
早く告知を始めることが参加者を増やすコツです。
- 【オンデマンドセミナーの開催手順】
- 1. セミナー内容の企画
- 2. スライド・資料の作成
- 3. 機材準備(Webカメラ、照明、マイクなど)
- 4. 録画・(必要に応じて)編集
- 5. 録画した動画をWebにアップロード
- 6. URLを参加者に送付
- 7. フィードバックの回収
オンデマンドセミナーの場合、しっかりとセミナー内容を作り込んでください。動画の質が悪いと参加者の集中力が下がるので、必要機材を揃えてきちんと撮影をすることをおすすめします。
動画を録画すれば、WebにアップロードしてURLを参加者に送付します。YouTubeやGoogle Drive、Drop Boxなどのクラウドに元のデータをアップロードするのが一般的です。セミナー視聴後にはアンケートに答えてもらうようにしましょう。
- 【ウェビナーの開催手順】
- 1. セミナー内容の企画
- 2. スライド・資料の作成
- 3. 機材準備(Webカメラ、照明、マイクなど)
- 4. ウェビナーツールの選定と設定
- 5. ウェビナーへの入室URLを参加者に送付
- 6. 講演
- 7. フィードバックの回収
- 8. 見逃し配信用URLの送付
ウェビナーツールを使いこなす必要があるので、初めは少しハードルが高く感じるかもしれません。
チャット機能や画面共有機能、見逃し配信機能など各機能をあらかじめ把握しておいてください。講演はスライドを使ってPC上で完結させることをおすすめします。
そして、ウェビナーはPC1台で講演できますが、マイクだけでも用意しておくと声の聞き取りやすさが段違いによくなります。
ウェビナーツールには色々な種類があり、無料で利用できるものも多数あります。
「オンラインでセミナーをやる方法を徹底解説!参加者の満足度を高めるコツも紹介」ではおすすめの無料ウェビナーツールを紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。
また、「独力ではリモートセミナーを開催できそうにない」「オンデマンド形式で質の高い動画を作りたい」と考える方は、ぜひDirect Creatorsにご相談ください。リモート時代に最適なセミナーを、プロのクリエイターとともに作ることができます。
No.5まとめ
いかがでしたか?
今回はリモートセミナーを開催する際に知っておきたいメリット・デメリットと準備の方法について解説しました。リモートセミナーには対面にはない強みを持っており、より幅広い層とつながることができるきっかけになりえます。
工夫さえすれば対面セミナーのメリットをリモートセミナーに生かすこともできます。ぜひ、これを機にリモートセミナーにシフトしてみてはいかがでしょうか。動画作りや配信方法でお困りなら、ぜひDirect Creatorsにご相談ください。
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