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Advertising Awards 国際広告賞受賞作品

世界の広告!国際広告賞5つの特徴と受賞動画10選を紹介

世界の広告!国際広告賞5つの特徴と受賞動画10選を紹介

すぐれた広告を讃えるための広告賞。国際的な広告賞には世界中のクリエイターが応募し、受賞すると広告主のブランド自体にも箔がつきます。

国際広告賞は広告界のトレンドを作り出す役割も担っており、受賞作品を追うことでマーケティングやブランディングに関する世界的な流行や傾向を掴むこともできます。

「国際広告賞にはどんなものがあるの?」

「どんな作品が受賞しているの?」

国際広告賞についてこれから知っていきたい!という方のために、世界三大広告賞と日本で重視されるアジアの広告賞、合計5つの国際広告賞と受賞作品を動画(フィルム)部門をメインに紹介します。

やはり世界で認められた広告動画は名作揃いです。ぜひ、すばらしい動画を楽しんでください!

No.1最高峰のクリエイターが集う「カンヌライオンズ」

(画像:businessworld.inより引用)

毎年南フランスで開催される、世界最大のクリエイティビティの祭典が「カンヌライオンズ」です。世界最高峰の広告賞であり、世界中の広告クリエイターがライオン型のトロフィーを手にすることを夢に見ていると言っても過言ではありません。

レッドカーペットで有名な「カンヌ映画祭」と同じ会場で開催され、世界100カ国・15,000人以上が毎年来場し、28部門に対し40,000点以上の応募が集まります。

2020年は新型コロナの影響で中止となりましたが、2021年6月下旬に再度開催される予定です。

New York Times 「The Truth Is Worth It: Rigor」

2019年カンヌのフィルム部門のグランプリに輝いたのが、ニューヨークタイムズ社の同作品です。この作品はクリオ賞フィルム部門のグランプリ、One Showのゴールドなどあらゆる広告賞の最高賞を独占しました。

臨場感のある映像とタイプ音によって、「厳格に、誠実に真実を追求している」ことを訴求するキャンペーン動画です。

上記の作品はトランプ大統領の相続税に関するスキャンダルを「厳格」というテーマでまとめており、メキシコのスパイウェアを告発する「勇気」やミャンマーの移民ロヒンギャに関する政府の嘘を暴いた「解決」など、全8つの動画を通してニューヨークタイムズ社のジャーナリズムに対する姿勢を伝えています。

Generation Lockdown「March For Our Lives」

カンヌライオンズには28の部門があり、多くの部門が映像で審査されます。アイデアに溢れたものばかりなので、フィルム部門以外にも注目してみてください。

同作品はシンプルなドキュメンタリー調の映像ですが、ショッキングな手法によってGood部門のグランプリを獲得しました。

ある企業で「銃撃から身を守る方法」を行います。その講師として呼ばれたのは、小学生の少女でした。アメリカではほぼ全ての小学校で銃撃に備える授業を行なっており、その現状に対して強い疑問を投げかけています。

映像制作に資金を費やさずとも、鋭いアイデアがあれば広告賞で評価されることを証明する1作です。

No.2ニューヨークで開催される「クリオ賞」

(画像:clio.comより引用)

世界の広告のトレンドを作り出す存在であるアメリカ・ニューヨークで開催される国際広告賞が「クリオ賞」です。「世界でもっとも認知されている国際広告賞」と呼ばれ、世界三大広告賞の1つに数えられています。

受賞作品はアメリカやヨーロッパのものが多い印象ではありますが、最近では電通や博報堂など日本の広告会社も銀賞・銅賞などに食い込むことが増えてきています。

Snikers「One For Two」

2019年クリオ賞フィルム部門のゴールドに輝いた「スニッカーズ」のキャンペーン動画はとてもユニークです。

「スニッカーズ1つを2つ分の値段でゲット」の広告を打ち、そのオファーをクリックした人に向けて動画が始まります。

「あなた大丈夫ですか?お腹が空くと判断力が落ちますよね。ちゃんとした割引をあげるから、スニッカーズ食べて、もう同じ間違いをしないように」と心配そうなライフコーチが優しく話しかけてくれます。

Old Spice「The Endless Ad」

「このCMは、Old Spiceのフレグランスと同じくらい長く、永遠に続きます」という注意書きから始まるこの動画は、なんとブラジルの人気ケーブルテレビで実際に14時間も放送されました!

広告の中に広告があり、また広告が始まり…ととにかく同じフレーズが永遠に続いていきます。

同作品はクリオ賞のフィルム部門ゴールドを獲得しました。クリオ賞はこのような独特な表現方法を高く評価する傾向にあります。

No.3全クリエイターが憧れる鉛筆型のトロフィー「One Show」

(画像:oneshow.orgより引用)

One Show」もニューヨークで開催される広告フェスティバルで、広告クリエイターが審査を務める、広告クリエイターのために贈られる賞です。

「ペンシル」と呼ばれる鉛筆型のトロフィーが特徴的で、電通のクリエイティブディレクターの古川裕也氏が審査員を務める年もあり、日本勢も受賞しています。

同じく鉛筆型トロフィーで有名な広告賞に「D&AD賞」もありますが、こちらはイギリスのロンドンで毎年選考が行われます。

Burger King「The Moldy Whopper」

One Showはカンヌライオンズやクリオ賞とは異なり、2020年度も開催を決めました。

2020年のOnline Film &Videos部門で「Best Of Film」に輝いたのがバーガーキングの「Moldy Whopper」(カビの生えるワッパー)です。

カビが生えるなんて普通は嫌なことですが、動画ではそれが素晴らしいことのように描かれます。「人工保存料不使用を使わない美しさ」とのコピーのとおり、カビたワッパーがまるで芸術作品かのように映し出されています。

Bertha Bentz「The Journey That Changed Everything」

1808年、初めて自動車で長距離移動をしたメルセデス・ベンツ創業者の妻の物語です。当時は自動車の概念がなかったので人々は彼女を「魔女」と呼んだほどでした。

ブランデッドムービーの傑作とも言える同作品は、メルセデスベンツの歴史の長さや「自分自身を信じることが何よりも大切」というメッセージを、当時を忠実に再現した映像にのせながら伝えています。

彼女がベンジンを買った薬局が世界初のガソリンステーションとみなされているというのも、おもしろい事実ですね。

No.4アジアでもっとも有名な広告フェスティバル「ADFEST」

(画像:adobomagazine.comより引用)

タイ・パタヤで開催されるアジア最大の広告フェスティバル「アジア太平洋広告祭」は、通称「ADFEST(アドフェスト)」の名前で親しまれています。若手のコンペティション「ヤングロータス」をはじめ、日本のクリエイターが毎年数々の部門で受賞しています。

世界三大広告賞よりもアジア勢が受賞する機会に恵まれており、ユニークで地域性のある広告が毎年たくさん出品されています。

パタヤではもちろん、各国でもADFESTに付随したセッションやワークショップが行われ、若手の広告クリエイターの育成の場にもなっています。

Sunsilk「Hair Talk」

ADFESTはタイ開催なこともあり、タイのすぐれた動画がたくさん受賞しています。Sunsilkの「Hair Talk」もその1つで、2019年度のBrand Entertainment Lotus部門でゴールドを獲得しました。

Sunsilkはシャンプーのメーカーです。女性の美を象徴する髪とトランスジェンダーとしての葛藤を、ブランドの特性を生かしながら見事に描いています。

トランスジェンダーとして出演するRock Kwandala氏の人生に基づいた作品で、父と子の絆に涙が溢れてしまいます。

Vicks India「One In A Million」

同作品も2019年度のBrand Entertainment Lotus部門でゴールドを受賞したインドの動画です。

17年前にある夫婦の養子になった、先天性の皮膚の病気を持つ少女が、幼少期に自分が過ごした孤児院でスピーチをします。

Vicksの商品「VapoRub」は風邪をひいた時に胸やのどに塗る軟膏で、子供がよく母親に塗ってもらいます。たとえ障害があろうとも「すべての子供が手で触れてもらう愛を感じるに値する」と締め括っています。

社会的なメッセージとブランドの意義の両立を強く伝える、ブランデッドムービーの名作です。

No.5カンヌライオンズのアジアバージョン「Spikes Asia」

(画像:ENJIN facebookより引用)

カンヌライオンズは地域ごとの広告祭も開催しており、ヨーロッパの「Eurobest」、中東の「Dubai Lynx」と並び、シンガポールで行われるのが「Spikes Asia」です。

2019年度は22部門に対して約4,000の応募があり、カンヌなどに比べるとこじんまりとしているものの、国際広告賞として確固たる権威を誇っています。

Spikes Asiaにもアジアの特徴的な作品がたくさん集まるので、受賞作品を見るのが特に楽しいコンテストでもあります。

JMC「連続10秒ドラマ 愛の停止線」

2019年のFilm部門とFilm Craft部門でグランプリに輝いたのは、日本のカー用品店ジェームスのショートドラマでした。

10秒で急展開するストーリーと、商品をオチに持ってくる手法がとてもおもしろく、ついつい見てしまいます。その結果、第26話は2020年10月現在でYouTubeの再生回数が105万回を超え、SNSでどんどん拡散されました。

「つい見たくなる」「人に伝えたくなる」その心理を見事に突いた点が大きく評価されたと言えます。

K PLUS「Friend shit」

2018年のFilm部門グランプリを獲得したのは、タイのアプリのCMです。「友達の作り方がわからない」と悩む少女に、唯一の友達がアドバイスをしますが、どれもうまくいきません。そこで、「K Plus」というアプリをきっかけに会話を始めることを勧めました。

「シンプル、簡単、メインストリーム」とアプリの特徴がストーリーの中で何度も繰り返されます。無表情の登場人物と印象的な演出によって、ついつい最後まで見てしまう作品です。

No.6広告主として国際広告賞にチャレンジするメリットとは

「広告賞はクリエイターのためのもの」というイメージがありますが、実は広告賞に出品することは広告主にも大きなメリットがあります。

その1つが、絶大な広告効果です。

もし受賞することができれば、新聞や雑誌、Webなどさまざまなメディアに取り上げられます。広告業界以外の人も出品した作品を目にすることになり、認知を拡大し、好感度を獲得するのに効果的です。

たとえば、自社のHPに投稿した出稿費ゼロの動画であっても国際広告賞にチャレンジできます。そしてその作品が受賞すれば、高い費用対効果でブランドや商品をPRできると言えるでしょう。

また、「広告賞に出せるような動画を作りたい」とあらかじめクリエイターに相談することで、クリエイターのモチベーションが上がるのも大きなメリットです。

クリエイターからすると、やはり国際的な広告賞にチャレンジできることほど名誉なことはありません。

「広告賞を意識したい」とオリエンテーションの段階でクリエイターに伝えておくことで、クリエイターが斬新でユニークなアイデアを出しやすくなることが考えられます。

すぐれた動画広告を作りたい時には、「広告賞」という言葉がクリエイターのポテンシャルを最大化してくれることがあるかもしれません。

No.7まとめ

いかがでしたか?

今回は主要な国際広告賞と受賞作品を紹介しました。上記の賞の多くは今年度キャンセルとなってしまったものの、2021年の開催には積極的な姿勢を見せています。

広告賞はアイデアがすばらしければ、公平に評価してもらえます。ぜひ、Direct Creatorsの一流クリエイターたちと、国際広告賞出品を目指せるような広告動画を作ってみませんか?

まずはお気軽にお問い合わせください。

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