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ブランディング動画の海外事例10選!ブランディング動画は海外にならえ

ブランディング動画の海外事例10選!ブランディング動画は海外にならえ

「ブランディング動画を作ってみたい」

「自社のブランドイメージを確立したい」

「そもそも、ブランディングってよく聞くけど何のこと?」

上記のような疑問を持ったことはありませんか。ブランディングは他社との差別化をはかる上で欠かせない戦略です。そして、消費者とイメージを共有するためのブランディングに役立つのが動画です。

特に海外企業は動画を使ったブランディングがうまく、世界的にブランドの独自性を確立させているところも多数あります。今回は、そんな海外のブランディング動画の事例を集めました。

ブランディングについてあまり考えたことがなかった方も、これからブランディング動画を作りたいと思っている方も、ブランディングの成功事例を知っておいて損はありません。ぜひ、参考にしてみてください。

No.1そもそも「ブランディング」とは?

「ブランディング」は、ブランドの独自性を高め、消費者がその他のブランドと明確に識別している状態を目指すことを言います。

ブランディングは名称やパッケージの変更、キャッチコピーの刷新など、さまざまな要素を含みます。ブランドの世界観を共有するための動画を作成するのも、ブランディングの一環です。

たとえば、誰もがコカ・コーラとペプシの区別がつき、異なるイメージを持っているはずです。それは、それぞれの会社・商品のイメージが定着しており、ブランディング活動の結果だと言えるでしょう。

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No.2海外のブランディング動画を見るべき理由

日本は、ブランディングが苦手な傾向にあります。

よく言われるのが、「日本は自社製品に頼ってしまっている」ということです。「よい商品を作ってさえいれば、きっと消費者は気づいてくれる」と考え、そのためブランディングをおろそかにしてしまいがちだと分析されています。

一方、海外はマーケットが広く、日本では考えられないほど消費者層が多様です。競争率がケタ違いで、自分たちのブランドをマーケットの中でポジショニングできなければすぐに淘汰されてしまいます。

そのため、会社への好感度・信頼度を高め、消費者と心理的につながる「ブランディング」が海外では活発です。ブランディングに成功すれば、流行やマーケットに簡単には左右されないファンを生むことができ、長期的に安定した売上につながるからです。

ブランディングと動画は相性がよく、動画を利用すれば企業のポリシーや世界観を効果的に消費者に伝えることができます。

No.3海外のブランデイング動画事例10選

続いては、成功した海外のブランディング動画事例を10個紹介します。それぞれの動画から、ブランディングのポイントを読み解いてみましょう。

Elan Languages “Taste the Translation” 「翻訳を味わって」

Elan Languagesは翻訳サービスです。しかし、翻訳分野にはGoogle翻訳という強敵がいるのも周知の事実です。その事実に対し、「Google翻訳よりもElan Languagesの性能が優れている」ことを、ユニークに表現しました。

日本語で書かれたレシピを、1つはElan Languagesで、もう1つはGoogle翻訳で英訳します。そしてレシピに沿って料理を作り、何も知らない被験者が味見します。「いかにElan Languageの翻訳が正確か」を言葉で表さず、レシピを使っている点が非常に印象的です。

Elanまた、多くの人が経験したことがあるであろう「Google翻訳の不正確さ」が視聴者の共感を募り、その料理の出来映えがElan Languagesの優秀さを際立たせ、笑いを誘います。

Elan日本では競合を引き合いに出すプロモーションは行われませんが、海外ではよく使われる手法です。競合が有名であるほど注目を集めることができ、この方法でよくマクドナルドとバーガーキングがやりあったりしています。

Volvo “The Epic Split” 「華麗なる開脚」

この動画はCMとして制作されたものですが、商品の広告以上にブランド価値を高める効果があったと言えます。

ボルボのトラックのハンドル操作の安定性を示すためのCMで、2台の車の間に足をかけたアクション俳優ジャン・クロード・ヴァン・ダムが開脚していきます。

そのインパクトからインターネット上で大いに拡散され、「バイラル動画」「ブランディング 動画」の王道の1本となりました。言葉を使わず、宣伝感を一切出さず、コンテンツとしても思わず見入ってしまう動画です。

動画のおもしろさ・インパクトが視聴者の関心を引き、視聴者自身の手で拡散させることによって心理的なボルボへのエンゲージメントを高めていくことにつながりました。

iProspect “Being Relevant Matters” 「関連性が大切」

iProspectはデジタルマーケティングの会社です。動画の中ではインターネットが擬人化され、人に寄り添ったり励ましたりするのですが…。

自分に全く関係のない広告がインターネットに表示され、うんざりした経験をしたことがある人は決して少なくないでしょう。iProspectは無関係の広告がインターネットに表示される状況をユーモラスに表現しています。

「デジタルマーケティングのターゲティングは不正確だ」と考えている人の共感を呼び、潜在的な顧客に「自分たちがデジタルマーケティング市場では一線を画している」ということを暗に伝えています。

Gillette “We believe:The best man can be” 「最高の男性になろう」

Gilletteはアメリカの剃刀ブランドです。この動画は剃刀を一切アピールしていないにもかかわらず、ブランド価値を高めることに成功しました。商品ターゲットの男性へのエモーショナルなメッセージが軸となっています。

この動画は2019年初頭にリリースされ、当時「Me too」の運動が活発だった頃でした。Gilletteはこの社会運動に切り込むという勇気ある行動を取って視聴者の共感を獲得し、性能ではなくブランドの持つポリシーで他社と差をつけたのです。

「Me too」は決して女性のためのものだけでなく、「自分たち男性はもっとよくなれるのではないのか」というメッセージを投げかけています。この動画はYouTubeで3,400万回以上(2020年5月時点)再生されています。

Dove “Choose Beautiful” 「『美しい』を決めるのは自分」

大手スキンケアブランドのDoveは動画ブランディングに長けており、顧客と強い繋がりを作り出すことに成功している企業です。この動画でも「その人本来が持つ美しさ」というブランドが追求するテーマに関して、見事視聴者の感情に訴えることに成功しています。

「美人」と「普通」、2つの入り口があったら、どちらを使いますか?人々がどちらから建物に入るのかを観察した動画です。多くの人は「普通」を選ぶ中、一握りの人は胸を張って「美人」の入り口を選びます。

「自分が美しいかどうかは、自分が決めること」という力強いメッセージによって、製品の宣伝を一切することなく、ブランドのポリシーを印象づけています。

BodyForm “Blood Normal” 「血はあたりまえ」

少し過激とも言える表現で、ブランディング動画を作ったのが生理用ナプキンを扱うBodyFormです。生理用ナプキンのCMでは吸収率を表現するために青い液体を使うことが一般的です。いわゆる「血」の表現はタブーとされていますが、BodyFormはそのタブーに切り込みました。

動画を見るとわかるように、血をダイレクトに表現しています。「生理は普通のことだ。血を見せることは何も悪いことではない。恐れるな。」というメッセージで締めくくられます。

動画を見た女性に自信や誇りを感じさせるとともに、BodyFormが競合他社と「まったく異なるブランドである」ことを知らしめました。

Google Map “Homeward Bound” 「故郷の方向」

ブランディング動画で重視されるのが「ストーリー」です。このGoogle Mapのブランディング動画は衝撃の実話を元に作成された、非常にエモーショナルな1本です。

映画「Lion」としても公開された、ある青年の話に基づいています。5歳の頃、兄とはぐれて孤児となったインド人少年は、オーストラリアの夫妻の養子となります。そして、Google Earth・Google Mapを使って故郷を特定し、家族と25年振りに再開したのです。

たとえブランディング動画であるとわかっていても目が離せない、そんな「ストーリー」を題材にすることで、視聴者の心が強く引きつけられます。Google Mapの場合、ストーリーが「実話」だということも、さらに視聴者とのエンゲージメントを高める要素となっています。

Nike Woman “Better for it” 「止まることなく、続けよう」

スポーツブランドの広告は、「スタイルのよい美人や一流のスポーツ選手が汗を流す」ものになりがちです。しかし、Nikeは「運動中の女性の本音」を題材にしました。

マラソン中に諦めたくなったり、ヨガのクラスで実は全く集中できていなかったり、自分の近くで美人が運動し始めて気まずく感じたり…それでもやはり、「運動っていい!」というメッセージで締められています。

女性たちの共感をあおり、Nikeへの愛着を感じさせるつくりのブランディング動画だと言えます。

Always “Like a girl” 「女の子らしく」

Alwaysはアメリカの生理用品ブランドです。自社のテーマでもある「女性らしさ」に切り込んだ動画をリリースし、大きな反響を得ました。この動画は世の中にセンセーションを呼び起こしたと言っても過言ではなく、2020年5月時点で6,800万回以上再生されています。

女性に「女の子らしく走ってください」と言うと、わざと「女の子らしさ」を強調したような走り方をします。一方、10歳の女の子に同じ質問を問うと、自分らしく速く走ろうとします。

いつから、「女の子らしい」という言葉がからかいの意味を持つようになるのでしょうか。「女の子らしい」は「自分らしい」ということです。「女の子らしい」の社会的レッテルを打ち破ろう、という力強いメッセージが込められています。

このメッセージに共感した視聴者が、ブランドを支持するようになることは説明不要でしょう。

Purina “Puppyhood” 「子犬時代」

BuzzfeedによるドッグフードブランドPurinaのブランディング動画です。子犬の里親になると、ものを壊され、夜は眠れず大変!という様子をコミカルに描いています。

「ずっと見ていられる」「おもしろい」ストーリーの中に、Purinaのドッグフードが登場します。といっても、その登場の仕方はとても自然で、宣伝特有の「わざとらしさ」を感じさせません。

「わざとらしくない」「鬱陶しさを感じない」この2点は、ブランディング動画を作る上で心得ておかなければならないと言えるでしょう。

No.4海外のブランディング動画に共通していること

海外のブランディング動画から学べることとして、以下が挙げられます。

  1. ・ブランドに独自性のあるストーリーを持たせる
  2. ・宣伝を意識しすぎない
  3. ・1つのメッセージに絞る
  4. ・自社のブランドイメージを正確に捉え、信念(=誠実さ)を発信する
  5. ・視聴者の共感・感情移入を引き起こす設計にする
  6. ・明確なターゲット設定とそれに見合った動画テーマを設定する

成功しているブランディング動画には上記の要素が含まれています。これらの要素が視聴者の気持ちを揺さぶり、ブランドへの好感度や信頼感への形成につながっていきます。

ブランディング動画を作るなら、まずはこの6つの要素をヒントに考えてみてください。

No.5まとめ

いかがでしたか?今回は海外のブランディング動画の事例を10個紹介しました。

海外のブランディング動画はユニークなものがたくさんあります。他のブランドにはないストーリーを語り、時には社会性が強く、感情に訴えかけるメッセージを発することで独自のポジションを築くことに成功しています。

動画によるブランディングは共感や感情移入を生みやすく、ブランドの世界観を消費者と共有するのにぴったりです。自社ブランディングを考えているなら、動画の制作をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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