Short film
Sample 思わず共感するショートムービー
【思わず共感】ブランディングを成功させる参考に!おすすめのショートムービーを紹介
「おもしろい」「感動した」「まるで映画を見ているみたいだった」
そんな、ついつい見入ってしまうショートムービーがよくインターネット上で話題に上がります。
思わず共感してしまうショートムービーはエンタメコンテンツとして楽しめるだけでなく、実は企業のブランディングに大きく貢献しています。
今回は「共感」ブランディング戦略で大活躍するショートムービーの特徴やメリットについて解説します。
「今話題のショートムービーを自社でも作ってみたい」
「動画ブランディングに興味があるけど、何からすればよいのかわからない」
そんな方は、ぜひ本文を参考にしてください。
No.1「共感」ブランディングに利用されるショートムービー
ショートムービーは「30分以内程度の短い映像作品」のことです。
ショートムービーをマーケティングに利用する企業が増えたので、見たことがある方も多いでしょう。
企業が作るショートムービーには2種類あります。
宣伝や広告を目的としたいわゆる「テレビCMやweb広告」と、ブランディングを目的とした「ブランデッドムービー(ブランデッドコンテンツ)」です。
企業のショートムービーと聞いて想い浮かぶのは後者だと思います。まず、ブランデッドムービーの定番としてよく挙げられるのがユニリーバのブランドdoveの「リアルビューティースケッチ」を見てみましょう。
2014年に公開されてから全世界で反響を呼び、今でもブランデッドムービーの傑作として紹介されている作品です。
「本当のあなたは、自分が思っているよりも美しい」というメッセージをユニークな手法で伝えており、「感動」や「共感」といった強い感情に訴えかけてきます。
このようにブランデッドムービーは宣伝や広告のための動画とは一線を画しています。エンターテインメントとしても楽しむことができ、購買を目的とせず、ブランドのメッセージを伝えることを意図しているものだからです。
ブランデッドムービーの特徴として以下が挙げられます。
- ・企業のブランドメッセージや価値観、世界観を伝えるためのもの
- ・宣伝・広告感がなく、一見企業のムービーだと気づかないこともある
- ・感動や共感を覚えるストーリーで感情に訴えかけるものが多い
- ・エンタメコンテンツとして視聴者が能動的に見てくれる
- ・3分〜30分程度の尺のものが多く、Web動画として配信されることが多い
上記の主な特徴だけでも、CMや動画広告と異なるものだということがわかるかと思います。
さらにブランデッドムービーの特徴については、「【ブランデッドムービー】ストーリーと想いを伝えるブランデッドムービーとは」にて解説しています。
こちらもあわせてご確認ください。
共感とブランディングの関係性
企業のショートムービーであるブランデッドムービーの大半が感動的で、共感できるものとなっています。
では、「共感」がどうブランディングに関係するのでしょうか。共感にこだわらなくとも、ブランドイメージを見せるだけで十分な気もしますよね。
ブランディングのためのショートムービー(ブランデッドムービー)で「共感」を呼び起こそうとする理由に以下の2つが挙げられます。
- ・共感という強い感情によってムービーの内容を記憶に残すため
- ・意図するブランドイメージと消費者の抱くイメージを一致させるため
「現代人が1日で得る情報量は、江戸時代の人の1年分の情報量に相当する」と聞いたことがある方も多いでしょう。それほど、現在では情報が氾濫し、私たちは情報の取捨選択に日々追われています。
溢れる情報の中で感覚が麻痺し、ただインパクトのあるCMを見てもすぐに記憶から消されてしまうのが事実です。
一方、ブランデッドムービーは「見せられるもの」ではなく「視聴者自らが見るもの」なので、その点で一歩リードしています。
加えてムービーの内容が共感できるものだと、視聴者の記憶に定着しやすくなります。抱いた好感はそのまま長く残り、商品やサービスを購入する時にプラスに作用することが期待できるのです。
そして、ブランディングにはさまざまな目的がありますが、その1つが「自社のブランドと他社を識別してもらう」「ブランドの独自性を認識してもらう」ことにあります。
ですが、企業の「こう思ってもらいたい」ブランド像と消費者が抱くイメージが解離していることも少なくありません。
そこで、ショートムービーで企業の価値観や世界観を描くことで、視聴者は映像から直感的にブランドイメージを受け取ることができます。そして、ストーリーの中で「何に共感させるか」ということによって、視聴者が抱くブランドイメージと企業が意図するブランド像を近づけることができるのです。
そのため、共感はブランディングのために欠かせない要素だと言えるでしょう。
なぜ企業はCMではなくショートムービーを作るのか
共感だけなら、「ショートムービーでなくCMでもよいのでは」と思うかもしれません。
確かにテレビCMやWeb動画でも共感させることは可能です。
ですが、ショートムービーにはさらに、消費者を「巻き込む」力があります。
ショートムービーによるブランディング戦略は、消費者を顧客として囲い込むのではなく、巻き込む点が特徴的です。
ショートムービーはSNSと相性がよく、視聴者は共感・感動することで「拡散」「共有」という主体的なアクションを取ります。一瞬で終わってしまうCMに対してショートムービーはインターネット上にずっと存在し続けるので、長期に渡って広がっていく可能性を秘めています。
視聴者がSNS上のフォロワーにショートムービー共有することで効率よく認知を拡大でき、またアクションを取った消費者とブランドの心理的なつながりがより強くなる効果も期待できます。
短期的なインパクトはCMにはかなわないものの、ショートムービーは何年にも渡って視聴者を巻き込み、共有され続ける力を持っているのです。
No.2ショートムービーをブランディングに活用するメリット7つ
上記ではショートムービー(ブランデッドムービー)の特徴や長所を説明しました。
ここで、今一度ショートムービーをブランディングに活用するメリットをまとめてみます。
- ・映像でブランドメッセージや価値観を直感的に伝えることができる
- ・映像なので伝えられる情報量が多い
- ・ブランドの世界観を直接的に伝えられるので、他社ブランドと識別してもらいやすい
- ・共感・感動することでブランドイメージが記憶に残りやすい
- ・ムービーの内容に共感することでブランドへの好感度も上がる
- ・SNSと相性がよく、拡散されやすい
- ・消費者との長期的な関係作りに役立つ
ショートムービーにはこれだけのメリットがあります。
ブランドイメージが消費者に浸透すると価格や性能など差別化しにくい要素に囚われることなく、商品やサービスを購入してもらえるようになります。ショートムービーで視聴者の中にブランドへの愛着を根付かせることが長期的な関係作りのきっかけとなるので、ぜひショートムービーをブランディング戦略に生かしてみてください。
No.3ブランディングを目的としたショートムービー例
企業のショートムービーの例を以下で紹介します。
どれも、「ブランデッドムービー」と呼ばれるものです。それぞれのショートムービーがどのようなメッセージを伝えているのか、ブランドの価値観・世界観はどんなものなのか、感じ取ってみてください。
例1:スバル「Your story with – 遺伝子編」
「車は家族と過ごすのに欠かせないものであり、人生を一緒に歩む存在だ」ということを再認識してしまうショートムービーです。
親子の間で確執がありつつ、それでもやっぱり似ていたりする、たった3分の短さだとは思えないほど共感してしまうストーリーに注目してみてください。
例2:バイオジェン 「Bon・Boyage ボン・ボヤージ- SMAの勇者、ここに誕生-」
アメリカを本社とする製薬会社のブランデッドムービーで、脊髄性筋萎縮症(SMA)の啓発を目的としています。15分と長めの尺を用い、病気に苦しむ主人公の葛藤を描いています。
SMAの啓発だけでなく、「病気と戦う人を応援する」「持病があっても夢を追ってもいい」というブランドのメッセージが伝わってきます。
例3:独立行政法人中小企業基盤整備機構「社畜ミュージアム」
少し特殊な作りではありますが、この動画もブランデッドムービーの1種だと言えます。
ストーリーに主人公はいないものの、「共感」に大きく舵を切っています。
「日本の中小企業を支えたい」のメッセージが出てくる頃には、広告主に対してある種の好感を抱いてしまっているでしょう。
この広告主が具体的にどんな組織なのか、その詳細はわからずともブランデッドムービーの特徴である「企業の価値観や世界観」がしっかりと感じ取れます。
No.4共感できるショートムービーを作るには
ショートムービーで「共感」が大事な役割を負うことを述べましたが、ではどうすれば共感できるショートムービーを作ることができるのでしょうか。
基本的なことではありますが、共感できるショートムービーを作るために必要不可欠なポイントについて説明します。
作成時に意識すべきポイント4つ
ショートムービー作成時、特に企画段階で意識しなければならないことは以下の4つです。
- ・ショートムービーの目的を明確にする
- ・ショートムービーの視聴者となるターゲットを定める
- ・ターゲットが抱くであろう「ブランド像」をイメージする
- ・消費者とのタッチポイントをできるだけ広げる
ショートムービー作成でもっとも大切なことが目的設定です。企業のどんな価値観を伝えたいのか、どんなブランドとして認識してもらいたいのかをまずはしっかりと詰めなければなりません。ブランディングは長期に渡って取り組むものです。
目的として設定したブランドイメージやメッセージが、これから何年先も通用するもの、ブレないものであるかどうかを考えてみてください。
そして、ショートムービーで視聴者を共感させるためにはストーリーが肝心です。そのストーリー作りにはターゲットが必要不可欠です。企業の物語、親子の物語、恋人の物語など、共感させたいターゲットによってストーリーが変わります。ターゲットのペルソナを細かく想定してみましょう。
また、「このショートムービーから視聴者はどんなブランドイメージを抱くのか」と逆算してみてください。視聴者が抱くイメージと、企業が意図するイメージが一致するようストーリーを練ることが大切です。
ショートムービーはリーチ数が読みにくく、あらゆるメディアで発信してみる必要があります。共感や拡散で視聴数は伸びていく傾向にありますが、まずは視聴者に見つけてもらわなければなりません。自社HP、YouTube、SNSなどに投稿するようにしてください。
質を上げるための7つの要素
「ただのショートムービーで終わらせたくない」「ブランディングのためのショートムービーの質を追求したい」
そんな一歩先を目指す方は、Branded Shortsの審査基準を企画の際に意識してみてください。
Branded Shortsは「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」という国際短編映画祭から2016年に独立した、ブランデッドムービーのための賞です。
Branded Shortsでは、映画監督や広告代理店のクリエイティブディレクターから成る審査員たちが以下の7つの要素をもとに映像を評価します。
- シネマチック
- ストーリーテリング
- エモーショナル
- アイデア
- オリジナリティ
- シェアラブル
- ブランディングパワー
この7つの要素を確実に押さえれば、非常に質の高いコンテンツとなるでしょう。上記で紹介したバイオジェン「Bon・Boyage」のショートムービーは、このBranded Shortsでも優秀作品として紹介されています。
それぞれの要素がどのようにムービー内で表現されているか、確認してみてください。
No.5まとめ
いかがでしたか?
今回はブランディングに生かしたいショートムービーについて解説しました。
「共感」などの力強い感情はブランディングに効果的で、共感を煽るのにショートムービーは最適な手段です。
ブランディングに力を入れていきたいなら、ぜひショートムービーを作成してみてはいかがでしょうか。
Direct Creatorsのプロのクリエイターたちが、ご相談をお待ちしています。
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