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ブランデッドムービーとは?企業の想いをストーリーで伝えるブランディング動画

ブランデッドムービーとは?企業の想いを伝えるブランディング動画

ブランディング戦略を語る文脈で「ブランデッドムービー」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。

ブランデッドムービーとは何なのか、そもそもブランディングはなぜ必要なのか、正直なところ「あまりよくわからない」という方も少なくないのではないのでしょうか。

そこで、今一度ブランディングの役割とともにブランデッドコンテンツについて改めて考えてみましょう。

「ブランデッドコンテンツ」「ブランデッドムービー」「ブランデッドエンターテインメント」と、わかるようでよくわからない言葉の違いを具体例とともに説明します。

ぜひ参考にしてください。

No.1「ブランディング」「ブランデッドコンテンツ」とは

そもそもブランデッドコンテンツとは、一体何なのでしょうか。いつからか広告業界で使われるようになったものの、その意味をはっきりと考えたことはない方も少なくないと思います。

まずは改めてブランデッドコンテンツの定義を確認してみましょう。

「ブランデッドコンテンツ」とは

ブランデッドコンテンツとは、「ブランディング戦略に利用するためのコンテンツ」です。

広告や宣伝を目的としたものではなく、に利用されます。

ブランデッドコンテンツは具体的には以下のような形で発信されます。

  1. ・映画
  2. ・ショートムービー
  3. ・音楽
  4. ・小説
  5. ・アニメーション
  6. ・イベント

ブランデッドコンテンツには「消費者が能動的にコンテンツに触れ」「拡散されやすく」「消費者がコンテンツを宣伝と感じない」という特徴があります。

つまり、ブランデッドコンテンツは「ブランドの価値を高めるためのさまざまなコンテンツの総称」だと理解しておきましょう。「ブランデッドムービー」は映画やショートムービーなど、ブランデッドコンテンツの中でも映像の形を取るもののことを指します。

そもそもブランディングはどうして必要?

ブランデッドコンテンツやブランデッドムービーの必要性を理解するため、そもそも「なぜブランディングをするのか」ということから考えてみましょう。

ブランディングは「ブランド価値を高め、消費者と長期的な信頼関係(=ロイヤルティ)を築くための戦略」です。

「ブランド」という言葉のせいで、ブランディングと聞くと「うちは高級品を扱っていない」「B to Bだから必要ない」と思う方もいるのではないのでしょうか。

ですが、ブランディングは高級ブランドだけでなく、すべての企業に必要です。

たとえばディスカウントストアの「ドン・キホーテ」や「ファッションセンターしまむら」は価格の安さを軸にブランディングしています。そのため、この2社の企業名を聞くだけで「安い」イメージが頭に浮かびますよね。

この「頭にイメージが浮かぶ」ことがブランディングの成果なのです。

「ブランド価値を高める」と聞くと複雑に聞こえるかもしれませんが、つまり「自社のブランドの独自性を高め、他のブランドとは異なるものだと識別してもらう」ことを目指します。

そう考えると、ブランディングの重要性が感じられるのではないのでしょうか。

消費者がブランドを識別している時点で、消費者から一定の信頼を得ています。さらに消費者からの信頼感が高まると、価格競争から抜け出すことができるのです。

消費者は同じ種類の複数の商材に対し、ただ価格が安いものよりも、特徴を知っている・なじみのあるブランドに安心感を覚えるのは想像がつきやすいと思います。

No.2「ブランデッドムービー」「ブランデッドエンターテインメント」とは

そんな、消費者との信頼関係を築くブランディング動画戦略の核となるブランデッドコンテンツ。

中でも、企業の想いを映像に乗せて直接的に伝えられる「ブランデッドムービー」がブランディングに最適です。

また、「ブランデッドエンターテインメント」という呼び名が使われることもあります。

以下では「ブランデッドムービー」「ブランデッドエンターテインメント」それぞれの特徴や、ブランディングに用いるメリットについて紹介します。

ブランデッドムービー

ブランデッドムービーは映画やショートフィルムなど、ブランディングのための映像作品のことです。

広告宣伝や商品購入を目的とするCMではなく、ショートムービー(多くの場合1分〜30分程度の尺)として作成されます。

ブランデッドムービーの目的は「ブランドの世界観・価値観を映像にのせて視聴者に伝え、ブランドを識別してもらう(=他のブランドと区別してもらう)」ことにあります。そのためによく用いられるのが「共感」「感動」を煽るストーリーです。

そんなブランデッドムービーには以下の5つの特徴があります。

  1. ・映像を通じて直接的にブランドの世界観・価値観を視聴者に伝えられる
  2. ・共感や感動などの感情とSNSの相性がよく、拡散されやすい
  3. ・視聴者が能動的に再生するのでストレスに感じない
  4. ・視聴者がムービーを気に入ることでブランドへの好感度も上がる
  5. ・短期的には広告効果が見られない場合もある

映像は伝えられる情報量が他の手段より格段に多く、豊かな表現が可能です。ブランドの世界観や言葉にしづらいメッセージも、映像にのせて伝えることができます。

ブランデッドコンテンツで用いられる「共感」「感動」といった感情はSNSと相性がよく、拡散されやすい傾向にあります。「わかる!」と共感したものや、「みんなにも見てもらいたい」と思うものは共有したくなりますよね。

ブランデッドコンテンツは広告宣伝とは違います。CMと違って「見たい」と思った視聴者が能動的に見てくれるためストレスが少なく、かつムービーの内容やブランドに好感を抱いてもらいやすいと言えます。

つまり、ブランデッドムービーは企業の想いを消費者に伝えるためにぴったりの手段なのです。

ここで気をつけたいのが、短期的な広告効果の観点からは、ブランデッドムービーはあまり成果が感じられないことがあるという点です。

ブランディングは数年にわたる長期的なもので、ブランドイメージの形成には時間がかかります。「再生数が少ないからこのブランデッドムービーは失敗」と短絡的に考えないことが大切です。

ブランデッドコンテンツ例1:早稲田アカデミー「変な生き物」

ブランドメッセージや企業の価値観がわかりやすい例が早稲田アカデミーのブランデッドコンテンツです。

変わった少年がある日、「塾に行く」と言い出します。その理由は、彼の夢にありました。

「本気になれば、世界だって変えられる」というメッセージとともに、「夢を応援する」「勉強することが夢につながる」「親の味方」という企業の姿勢を感じることができます。

子どもを持つ方は、つい見入ってしまうかもしれません。

ブランデッドコンテンツ例2:野村不動産「僕は、父が苦手だった」

King Gnuの井口理さん主演で話題となった野村不動産のブランデッドムービーは「感動」「共感」を見事にストーリーに織り込んでいます。

父親が苦手だった息子のもとに、ある日父親の日記が届きました。読み進めるうちに、息子は知らなかった父親の姿に出会います。

父親と子どものぎこちなさは、どちらの立場からも共感できるでしょう。「家という野村不動産の商材は『家族があってのものだ』」というメッセージも感じられます。

映像を見終わった後、野村不動産への好感度が上がっていることに気がつくかもしれません。

ブランデッドエンターテインメント

最近ではよく「ブランデッドエンターテインメント」という言葉も使われるようになってきました。

ブランデッドエンターテインメントもブランデッドコンテンツと広義では同じ意味ですが、名前の通り、より「エンターテインメントとして楽しめる」点にフォーカスが当たっています。

ブランディングのための映画やゲーム、テレビ番組などのコンテンツのことで、「お金を払ってでも見たい広告」と称されることもあります。

ブランデッドエンターテインメントもブランデッドムービー同様、「消費者がコンテンツを広告と思わない」ことが特徴です。

まずは、ブランデッドエンターテインメントの王道として海外でもよく取り上げられている「LEGO®️ムービー」を見てみましょう。

ブランデッドエンターテインメント具体例1:「LEGO®︎ムービー」

2014年に公開され、世界中で大ヒットした「LEGO®︎ムービー」。この映画をエンターテインメントと捉える人はいても、「2時間の広告」と捉える人はいませんよね。

消費者は企業の広告宣伝・ブランディング戦略などとは思わず、純粋に娯楽として楽しみます。同時に、2時間のストーリーの中でレゴは商品の魅力や世界観を描き、視聴者の中に確実にブランドイメージを形作っています。

これが、ブランデッドエンターテインメントです。

映画が公開された年はレゴの売り上げが例年の10%も伸び、約4,700億円を記録したとのことです。

ブランデッドエンターテインメント具体例2:「Red bull TV」

ブランディングの上手な企業として「Red bull」が挙げられます。エナジードリンク1本で、全世界に知られるようになりました。

Red bullはエクストリームスポーツに積極的に協賛し、「危険なスポーツに果敢に挑戦するパートナー」としてのイメージを築き上げました。

Red bull TVではさまざまなエクストリームスポーツをエンタメコンテンツとしてライブ配信しています。

No.3ブランデッドムービーと動画広告の違い

ブランデッドムービーの説明を見ながら、「インターネット上の動画だけど、動画広告とどう違うの?」と感じた方もいるかもしれません。

ブランデッドムービーの目的は「ブランディング」「企業の想いを伝える」ものですが、動画広告は「認知を拡大する」「購買につなげる」など短期的な成果を目指します。

そのため、ブランデッドムービーによる成果はすぐに目に見えにくいのですが、一度ブランドイメージが確立されると、結果的に価格や性能以外の要素で消費者から選ばれるようになります。

一方、宣伝広告だけでは「価格」や「機能」などの訴求がメインとなり、競合と差をつけたくてもすぐに限界に達してしまいます。

どの企業においても広告宣伝だけでなく、自由かつ無限にブランドの世界観を作り上げられるブランデッドムービーが必要だと言えるでしょう。

 

ブランデッドムービー 動画広告
3分〜30分程度 5秒〜1分
目的 ブランディング 認知拡大・購買促進
内容 共感・感動できるストーリー インパクトのある宣伝広告・ 機能や価格の訴求
成果が出るスパン 長期的 短期的
成果の計測のしやすさ しやすい しにくい

No.4【補足】政府も注目するブランデッドムービー

実は、「グローバルコンテンツの需要創出促進」を目的に、2020年10月には経済産業省がブランデッドムービー作成への支援をする制度を発表しました。(2020年11月現在、申請は締め切られています。)

先進性のある映像コンテンツによって日本ブームを創出し、訪日外国人を増やすことが目的ですが、ブランデッドムービー作成(デジタル配信を念頭においたストーリー性のある映像の制作・発信を行う事業の支援)も支援項目に含まれていました。

ブランデッドムービーは今や企業だけでなく、国からも注目されています。映像には言語が異なる外国人にも伝えられる表現力があることからでしょう。

映像はそれほどパワフルなもので、ブランドの魅力を伝えるのにぴったりです。ぜひ、ブランデットムービーをブランディング戦略に取り入れてみてください。

No.5まとめ

いかがでしたか?

今回はブランディングの観点から、「ブランデッドコンテンツ」「ブランデッドムービー」「ブランデッドエンターテインメント」について解説しました。

「ブランディングのための動画を作成してみたい」

「もっと詳しくブランデッドムービーについて話を聞いてみたい」

「一度企画を練ってみたい」

そう感じた方は、ぜひDirect Creatorsにご相談ください!

一流のクリエイターたちが、御社のブランディングをお手伝いします。

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