Effective
branding video ブランディング動画を制作するためのポイント
効果的なブランディング動画を制作するためのポイント
今やあらゆる企業や個人がスマホ1つで動画が制作できる、まさに動画戦国時代です。対象の価値を高めるために、ブランディングという観点からも動画という手法は注目を集めています。
しかし、効果的なブランディング動画を制作しようと思っても、何からはじめたらいいのかわからない人が多いのではないでしょうか。
本記事では、ブランディング動画を制作する上で必要な心構えと制作のポイントをご紹介します。効果的なブランディング動画を制作しようと考えている人は必見です。
No.1ブランディングとは
動画を作るだけであれば、そこまでハードルは高くありません。会社の紹介をしたいだけであれば社員の生活スタイルや会社の1日の様子を撮影すれば済みます。これだけあれば今あなたが手に持っているスマホですぐに撮影が可能です。
現在では、簡単で無料で使える動画編集アプリもたくさんあります。そういったアプリで切り貼りして、動画プラットフォームにアップロードしたり自社のHPに埋め込んだりするだけでよいのです。
しかし、それだけではなくてブランディングという要素を掛け合わせることで、ぐっと引き込まれるような動画を作ることが可能になります。製品やプロダクトが描く世界観や価値を動画という手段において発信し、より視聴者やターゲット、ユーザーに届けることができるのです。
ここに誘われたあなたは「動画を作りたいけど、効果的なブランディングも行いたい」という思いでクリックしたことでしょう。しかし、ブランディングとはそもそも何か。考えたことない、といった人が9割ではないでしょうか。
No.2あなたが持っている製品やプロダクトの価値や世界観とは
自社の製品やプロダクトにしかない美学があり、思想や哲学が隠れているはずです。
動画は、この思想や哲学を描き出す手法です。効果的なブランディング動画を作るには、製品やプロダクトの価値や世界観が何かを明確にすることが大切です。あなたの会社は、どのような製品やプロダクトを作れているでしょうか。
ブランディング動画を制作しようと思ったら、まずはそこをしっかり振り返り、明確にした強みを押し出していきましょう。
もしいろんな商材があり、いろんなケーススタディがある企業は、企業で定義する価値基準があいまいで、製品やプロダクトと言われたときに何を抽出すればよいのかわからない場合もあるでしょう。そういった場合は、ある特定のケーススタディを取り出して、思想や美学を一つに絞ることで煩雑にならずに伝えることができます。こうした考慮の上で、どのような動画にするのか、どのようなプロットやストーリーで製品の美学を伝えることができるのかを考える必要があります。
一般的に、発信する手段の例としてはチラシ、ポスター、看板などテキストや画像をメインとしたもの、動画のように動く映像や音声で伝えることが出来るものがあげられます。例えば、看板であれば立ち止まって目で情報を追わないと、文脈が読み取れませんし、歩きながらみるのはなかなか難しいです。
画像だけであると、動かない対象に対して自分が感じとる隙もないまま次のコンテンツに進んでしまったり、相当に目を引くデザインでないと次のテキストに進んでしまったりします。
その点、動画は視覚・聴覚共に刺激的に情報を伝える手段であるため、ブランディングに有効といえます。
No.3効果的なブランディング動画制作の4つの手法
わかりやすさ
FUJIFILMのこのCMは、消費者にもわかりやすく、一人の研究員を取り上げて企業の取り組みを紹介しています。
製品とプロダクトが、どう私たちの問題を解決しているのかを明確に示しています。
問題提起、問題背景、解決策、結論、成果までが一貫して示されています。消費者は、FUJIFILMがインフルエンザ検査で貢献しているのでインフルエンザを早く診断してくれるのか。と消費者視点で課題解決できます。
研究内容や方法については一切触れず、あえて複雑な内容は削ぎ落として、消費者の生活がどうよくなるのかを伝えています。
問題提起「インフルエンザは診断が難しい」
問題背景「時間が経ってウイルスが増えるまで、検査で判定できない。」
解決策「そこで研究員の片田は、ウイルスに大きな目印をつけることに成功。」
結論「この技術なら、わずかなウイルスでも早期発見できる」
成果「インフルエンザで苦しむ夜を無くしたい」
企業や商品の価値の向上
サントリーのこのCMは、社会の新しい価値観という世界観を提示することで商品の新しさを希求しています。
「仕事する=会社に行く」という概念を打ち壊しています。社員の1人1人が個人の価値観を大切にしながら仕事と生活スタイルのバランスの両方をとっている様子が印象的です。社会に対する新しい働き方を提案しつつ、製品の新規性も同時に伝えています。
堺雅人:「あれ、今日誰もいないの」
杉咲花:「社長とマネージャーはコーワーキングスペース、村山さんとこみちゃんは有給消化中、田中さんはリモートでミーティングってことでみんな来てません。」
堺雅人:「成田は、どうしたんだ?」
杉咲花:「知らないです。興味ないんで。」
堺雅人:「なんで会社に来ないんだ?」
成田凌:「なんで行かなきゃ行けないんですか?もちろん作業はちゃんとやりますよ。」
堺雅人:「しかもイクメン。」
堺雅人:「うわ、犬はだめだろ。犬は」
副島淳:「じゃ、外で仕事します。」
トミー・リー・ジョーンズ:「この惑星では大げさなオフィスは必要なくなりそうだ。」
ファンの創造
ロッテのこのCMは、お菓子のロゴキャラクターをアニメ化することで商品に親しみを与えています。
コアラの種類がいろいろあるワクワク感を与えています。外側の生地のサクサク感や中のチョコのしっとり滑らかな食感は触れていません。コアラの種類がいろいろあると紹介することで、商品を購入したときに探すきっかけを与えています。味だけでなく、コアラを探す体験を提供しています。
コアラのマーチには、こんなコアラやあんなコアラが詰まってる。見つけよう、いろんなコアラ。
ストーリー性
日本生命のこのCMは、ストーリー性を持たせることで映像に緩急をつけています。
受験生活で父親を失う娘の合格までのストーリーが描かれています。娘の受験生活を応援する父親の視点で物語は進行していきます。娘を支える父が娘の生活を見守っています。娘が通学中に背が伸びたこと、勉強中にぬいぐるみが眼中にないこと。日常生活のさまざまな場面を切り取っています。走馬灯が流れ、娘の泣き顔で途中暗転します。そして娘が大学での生活を一歩踏み出すであろう場面で終了します。誰もが経験するであろう親子の葛藤や、死というテーマについて語っています。
父:「娘が高2になりました。」
娘:「ちょっと、止めてよ、お父さん。」
父:「もうすぐ受験かぁ。小さい頃はくまちゃん大事にしてたのに。」
「最近はスマホばっかりだし。」
「おーい、遅刻するぞ!」
娘:「もう、なんで起こしてくれないの。」
父:「まったく、しょうがないなぁ。」
「背、伸びたなぁ。」
「あぁ、なおとくん。え、まじで。」
母:「少し食べたら。」
娘:「要らない」
父:「あんまり、むりすんなよ。」
「体がいちばん、大事だからな。」
娘:「お父さん、大学行けるよ。ありがとね。」
父:「おめでとう。」
娘:「うん。」
No.4まとめ
ブランディング動画の効果的なポイントは、わかりやすさ・企業や商品の価値の向上・ファンの創造・ストーリー性です。企業や製品によりアプローチ方法は異なりますが、効果的なブランディング動画を制作する上で欠かせないのはその製品やプロダクトに美学や世界観があるのかどうかという視点が大切です。
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コンペ形式で
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