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MV(ミュージックビデオ)を制作会社・PVへ依頼するときに失敗しない方法!MV制作の基本や費用などを専門家が解説します
企業のプロモーション、バンドのミュージックビデオなどを制作したいと思ったとき、こんな悩みありませんか?
「制作をどこにお願いすればいいの?」
「制作費用って、どれくらいなの?」
「映像制作の知識ないけど発注できるの?」
動画制作の経験は無い、または初心者のひとにとっては分からないことが多いのが映像制作の世界です。
そこで、「MV(ミュージックビデオ)・PVの制作で失敗しない発注のポイント」から「自分でMV(ミュージックビデオ)・PVの制作をするときのポイント」を解説します。発注するまでの基本的なことが理解できるので、スムーズに進めることができると思います。
ぜひ、参考にしてください。
No.1MV(ミュージックビデオ)・PVの種類と特徴
PV・MV(ミュージックビデオ)って何が違うの?
PVとMV(ミュージックビデオ)。どちらも同じように使われていますが、本来の意味にはちゃんと違いがあります。
それぞれの意味をみていきましょう。
- ・「PV(プロモーションビデオ)」主に宣伝・販売促進のために作られた映像
- ・「MV(ミュージックビデオ)」音楽の世界観を表現するための映像
MVなどもよく聞く言葉ですが、MVはミュージックビデオのことで、楽曲のイメージ作りのために制作されるものを指すため、全く違ったものを指すことを覚えておきましょう。
以前は、MVもPVと呼ばれることが多くありましたが、これはMVがアーティストの売り込みのためにプロモーションとして使われていたからです。現在ではMVと呼ぶのが一般的となっています。
MV(ミュージックビデオ)を販売促進用に短く再編集したものもPVと呼ばれますので、企業PV以外にもPVという言葉は使います。そのためMV(ミュージックビデオ)をPVと表現する場合もあります。
映像のタイプと特徴(実写、アニメ、3DCG)
PV制作やミュージックビデオ撮影にはいくつかのタイプがあり、下記を駆使して作られます。
- ・ 実写
- ・ アニメ
- ・ CG
「実写」というのは実在の人物を撮影することで、「アニメ」「3DCG」は実際の人物は登場しません。近ごろでは実写とアニメ(3DCG)が混在した作品も制作可能なので、伝えたいメッセージに一番沿った方法を選ぶようしてください。
PVのクオリティで商品の販売量が大きく変わることもあるため、視聴者の関心をひきつける動画作りは企業にとって、とても重要になってくるのです。
No.2MV(ミュージックビデオ)・PVの制作会社は、どんな会社があるか
PV制作やミュージックビデオ撮影の会社は必ずしも分かれている訳ではありません。一般的な映像制作会社は、PVはもちろん、MV制作の実績がある会社もあります。しかしMV専門の製作会社は企業PVの実績がほとんど無いところが多いので、その辺りは注意が必要です。
それぞれ特徴もありますので、その制作会社がどこまでカバーしているかもさまざまです。
企業PVを数多く作っている制作会社でも、キャスティングは行っていなかったり、制作後の運用までカバーはしていない所も。
MV専門の制作会社でもアニメやCGなどは対応していない会社もあります。その代わり音響設備に充実したスタジオと提携していたりする会社もあります。音楽を扱うことに慣れていて理解の深い会社を選べば、やりたいことを的確に表現してもらえるでしょう。
用途に合わせて制作会社を選ぶよう気をつけてください。
No.3発注側からみたMV(ミュージックビデオ)・PV制作の流れ
では実際に映像制作会社にPV制作やミュージックビデオ撮影を依頼した場合、どのような流れになるのでしょうか?
- ①制作会社へ問い合わせ 企業PV・MVどちらも問い合わせの時点で仕上がりのイメージ、納期、希望の予算などをお問い合わせフォームから伝えておくと、後のやり取りがスムーズに進みます。 MVの場合はそれにプラスして使いたい楽曲と撮影日や撮影場所の希望、手持ちの音素材の有無も伝えるようしてください。
- ②打ち合わせ 細かい部分のヒアリングが製作会社から行われますので、すでに決まっていることや数字で表せるもの(スケジュール・納期・予算など)は詳細を伝えておきましょう。また、イメージに近いサンプルを複数用意しておくのも便利です。 それにプラスしてMV製作は、用意できるのであれば絵コンテを用意しておいてください。なければ制作会社側から構成か絵コンテが後で提示されますのでそれを確認するといいでしょう。
- ③構成・絵コンテ(台本) 打ち合わせの内容を汲み取り、構成や絵コンテが提示されます。内容を確認し、OKか修正かの判断をしましょう。もし修正がある場合はこのやり取りを何度か繰り返し、企業PVの場合はOK後に台本が作られます。 MVの制作会社によっては打ち合わせのみでイメージを固め、撮影に入る場合もあります。その分料金が安くなっていたり納期を早く設定してくれたりするので相談が必要です。
- ④撮影準備 企業PVの場合は撮影に必要な場所や用意するものの確認が入ります。 MVの場合は場所を事前に自分たちで用意しておく所もありますし、打ち合わせの時点で決定していたり、提携のスタジオやライブハウスと決まっている場合もあります。また衣装やメイクについても事前に確認しておきましょう。安いプランやパックを用意している会社は対応してくれません。自分たちで用意する必要があります。
- ⑤撮影 数時間~数日程度。依頼内容によって変わってきます。
- ⑥編集 一度仮編集の状態で発注側に確認が入ります。修正点があれば伝え、OKであればそのまま進めるよう伝えてください。 制作会社によっては予算内での修正回数が決まっている会社もあります。なるべく少ない回数でOKが出せるよう、修正ポイントは明確にまとめて伝えましょう。
- ⑦納品 企業PVの場合は打ち合わせから納品まで、だいたい2ヶ月かかるのが一般的です。 納品はデータ(.mp4がオススメ)やDVDなど選ぶことができます。オプションを用意している会社もありますので、どのような形式・形態で納品してもらうか事前に相談しておくといいでしょう。 基本的には完成データのみとなりますが、有料オプションで撮影の全データを渡してくれる会社もあります。
No.4MV(ミュージックビデオ)・PV制作は自分でやる場合のポイント
ではPVやMVを自作で作りたい場合はどのようにすればいいのでしょうか?いくつかのポイントと共にご説明していきます。
制作に必要なもの
機材・編集ソフト
- ■撮影機材(カメラ、三脚、照明、PVの場合はマイク、その他撮影内容によって) 近ごろではスマートフォンの動画もハイスペックになってきており、一定のクオリティは期待できます。一眼レフやビデオカメラ、用意できる予算の範囲の中で、作品のイメージを表現できるものを選びましょう。 作品の狙いによっては三脚なし照明なしスタジオなしのドキュメンタリータッチも可能です。
- ■編集ソフト 無料でダウンロードできる編集ソフトも増え、簡単な内容であればスマホやタブレットのアプリでも編集ができる時代になりました。 撮影した画を切って貼って、という単純なものであればフリーソフトやアプリでも十分作ることができます。ただタイトルやフォントなどはあまり選べませんので、こだわりたいのであれば有料の編集ソフトも検討してみてください。
知識・スキル
例えば予算を抑えるために外での撮影を考えた場合、「道路使用許可」(2000円程度〜)というものを取らなくてはいけません。
また、MVの場合は音の扱いはどうしたらいいのでしょうか?外で音楽を流したままでは近隣の迷惑になることも考えられますし、演奏を許可してくれる撮影スタジオも限られています。
更に撮影時のフレーミングや編集のポイントなど、効果的にするにはどうしたら良いのかも知っておく必要があります。
このように、ある程度の知識とスキルがなければクオリティの高いものは作れません。イメージした仕上がりに近づけるためには、編集などの学習コストも必要となりますので注意してください。
No.5MV(ミュージックビデオ)・PV制作の費用はどれくらいなのか
次にPV制作やミュージックビデオ撮影にかかる費用についてご説明していきます。
■制作会社に依頼する場合 企業PVを依頼する場合、内容にもよりますが相場は20万円~100万程度となります。テンプレートに沿った内容で問題ない場合は、安いパック料金を用意している所もあるので確認してみてください。
MVを依頼する場合は、内容をおまかせにして50,000円~からの会社もありますし、スタジオ代や楽器レンタル込みで撮影は演奏のみが69,000円。ソロアーティストだと7,0000円・バンドだと90,000円という価格帯も存在します。
■自作の場合 企業PVの場合、ビジネスに使うものとして一定のクオリティが必要になってきます。画像やグラフだけでしたらPowerPointで自作できますが、人を含む実写となると、カメラや編集ソフトのコストがかかってきます。有料の編集ソフトの目安として、有名なAdobe製品でPremiere Elements17,800円となっていますので参考にしてください。
MVに関しては極端な例で言えば、メンバーの交通費と食事代、ヘアメイクと衣装代。スマホで撮影する場合は念の為のバッテリー代。外で撮影するなら道路使用許可代2,000円~、音の出せるスタジオ代などです。だいたい数千円~数万円で撮ることも可能ではありますがクオリティにこだわる場合は、これに該当しません。
No.6予算、品質、期間の3タイプ別に解説
価格重視で安く制作したい
とにかく予算を抑えたいということであれば自作が一番安く済むでしょう。アイデアやひねり次第で魅力的なPVやMVを作ることは可能です。
ただある程度のクオリティを求めるのであれば、機材や編集ソフトなどを有料で揃える必要があります。また、ソフトを使えるようになる時間と学習コストもかかってくるでしょう。納期に間に合わせたい場合には前もってスケジュールを組んでおいた方が無難です。
▼併せて読みたい!
機材・編集ソフトについて参考にしてみてください。
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品質重視でしっかり制作したい
スマホでの撮影はアプリを使用しないとピントが自動になってしまうので、人物が激しく動くたびピントがゆらゆらと揺れてしまいます。
そのため品質を重視するのであればビデオカメラや一眼レフを使ってマニュアルモードで撮影をする必要があります。ビデオカメラも一眼レフもそれなり値段はしますし、編集もこだわるのであれば有料のソフトやアプリが必要になってきます。
同じ金額をかけるのであればプロに依頼してしまった方がクオリティも良く、今までの経験からさまざまなアイデアを出してくれますので、一度相談してみるといいでしょう。
期間重視でとにかく早く制作したい
企業PVの場合は急ぎの場合、基本の2ヶ月より短く、打ち合わせ込みで2週間〜1ヶ月納品で相談にのってくれる制作会社もあります。その場合は有料オプションや内容がテンプレート化されている場合もあります。
また、MVの場合は基本的に3週間〜1ヶ月で納品というのを短くし、撮影後に立ち会いのもと1日で編集を完成させる有料プランなどもあります。急ぎの理由があり、予算に余裕がある場合はこういったプランも検討してみるといいでしょう。
急ぎの場合はアニメやCGを受け付けていない所がほとんどなので、アニメやCGを使いたいのであれば余裕のあるスケジュールが必要となります。
No.7MV(ミュージックビデオ)・PV制作を発注するときのポイント
①PVやMVの概要は事前にまとめておく
作りたい動画のイメージを事前に考えておくと、その後のやり取りがスムーズに進みます。参考にしたいサンプルの動画や、依頼する会社の実績から似たようなタイプの動画を選んでおくといいでしょう。
それ以外には具体的に「いつ・どこで・誰が・なぜ・何を・どのように・どのくらい・いくら」(5W3H)も考えておきましょう。こちらに用意した「概要整理シート」を埋めると分かりやすくなります。
②制作会社をリサーチ&比較
これから依頼しようとしている制作会社が、果たしてPVやMVの実績があるかはよく確認する必要があります。また、いくつかの制作会社を比較して、同じ内容の問い合わせをして比べるのもいいでしょう。
そして担当のディレクターが意図を汲み取ってくれるか、という点も大事なポイントとなってきます。やり取りを通してチェックしていってください。
③スタジオ・ヘアメイクや衣装について
企業PVは内容にもよりますが、プロに出演を頼む場合にヘアメイクや衣装代が最初の予算案に組み込まれています。自社の社員が出演する場合には、基本的にはヘアメイクや衣装は付きませんので事前に確認しておきましょう。
MVの場合、制作会社によっては提携の撮影スタジオを持っている所もありますが、そういった場所がない会社ですと、別途スタジオ代がかかってしまう可能性も…。また、基本的にヘアメイクや衣装は自前ですが、予算に余裕がある場合は制作会社にプロを用意してもらえるか確認してみるといいですね。
④納品データの形式
制作会社のオプションによってどのような形式のデータを納品してもらえるかはさまざまですが、一番便利に使い回せるのは「.mp4」という形式なので、こちらで納品してもらえるようしましょう。
場合によっては別の形式やDVD納品もできますので、相談の上決めてください。今後の活動やプロモーションに活かしやすい形式がオススメです。
No.8MV・PV制作会社の選び方
なるべく安価に依頼したい!そう思っていても、どうしても予算を潤沢に使った制作依頼よりも「思っていたものと違った」という事態になりやすい傾向にあります。
そこでおすすめしたいのが、明確にプランをホームページで公開している動画制作会社。
見積もりの方法や撮影・編集の方法は企業によってまちまちです。
そんな中で格安でお願いしたいと依頼した場合に、必要以上に工数を削減されてしまって、思っていた動画ができなかったなんてこともあり得ます。
そうならないためには、はじめから撮影や編集のプランを提示している会社に依頼するのがおすすめ。
プランがある企業に依頼する場合は、どこからどこまでをやってくれるのかが発注する前からはっきりとしているので、出来上がりの動画を想像しやすいのもいいところです。
格安でも安定した品質を求めるのであれば、出来る限りプランを提示している企業を選ぶといいでしょう。
No.9感動するストーリー性のある動画のススメ
ストーリー性のある動画でブランディングするブランデッドコンテンツとしてPVを活用
昨今話題になるWeb動画やPV・CMに感動するものが増えています。実際、感動する動画は視聴者を楽しませるだけでなく、広告戦略上でも多数のメリットがあります。
作り込みが細かく、ドラマかと思うほどのクオリティであるものも多数あります。そして、どれも宣伝色が強くないために企業のPVであることをつい忘れて見入ってしまいます。
感動するPVはただコンテンツとして視聴者を楽しませるだけではありません。感動するPVには以下のような効果・影響があると考えられています。
- ・ 感動によって気持ちが動かされることで記憶に強く残り、認知度が高まる
- ・ 感動したことによって広告主企業への好感度が上がる
- ・ 視聴者の方から積極的に見てもらえる
- ・ ブランドや商品の世界観を共有することができる
感動するPVは視聴者が見入ってしまうため、流し見されません。この情報が溢れる社会で「無視されない」ことは非常に意義のあることです。また、感動すると記憶に残りやすいこともあり、認知度向上につながります。
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No.10まとめ
混同されがちなPVとMVですが、基本的な意味合いの違いや内容がお分かり頂けたでしょうか?
どちらも伝えたい内容があり、それぞれの特色によって制作の方法も変わってきます。企業PVであればビジネスとしての活用に強い制作会社がオススメですし、MVであれば音楽を扱うことに詳しい会社がオススメです。
また、いくつか自作のポイントもお伝えしてきましたが、映像制作という専門的な分野は知るべきことや学習すべきこともあり、初めてのチャレンジに時間がかかってしまう場合も。予算に余裕がなくてもスケジュールがたっぷり取れる場合は自作もできますが、より良いものや決まった納期があるものはまずプロに相談してみるといいでしょう。
世界観で勝負ができるMVは、自分たちで撮影だけを行い編集をプロに任せるという手もあります。絶対に全てを制作会社が作らなくてはいけない、ということはありませんので気軽に相談をしてみてください。
ビジネスとして一定のクオリティを保たなければいけない企業PVにおいては、なるべく予算だけを重視して制作会社を選ばない方がいいでしょう。クオリティと予算のバランスが大切なので、なるべく複数の制作会社を比較し見積もりを取るようしてみてください。
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