Panorama
Videos パノラマ動画のメリットや事例
パノラマ動画ってどんな動画?パノラマ動画のメリットや活用事例も紹介
360°、死角なしに空間を投影できる「パノラマ動画」。VRが世の中に浸透し始め、パノラマ動画の需要が年々増加しています。今回は今後さらなる伸びが予測されるパノラマ動画について解説します。
「そもそもパノラマ動画って何?」
「パノラマ動画はどう使えばいい?」
「パノラマ動画のメリットは?」
パノラマ動画に関する上記のような疑問について本文で説明します。パノラマ動画と相性のよい業界や実際の事例にも触れるので、ぜひ参考にしてください。
No.1パノラマ動画とは
パノラマ動画は上下左右、固定された場所から視点を360°自由に変えられる動画のことです。パソコンから視聴する場合、動画上の矢印アイコンをクリックすることで、スマートフォンやダブレットの場合は指で画面を動かすことで視点が変わります。
まるで動画の中に入ったような体験型の視聴が特徴的です。
上記の動画はナガシマスパーランドのジェットコースター「白鯨」をパノラマ動画で撮影しています。ジェットコースターのレールから見下ろすことや空を見上げることでその高さを実感でき、臨場感や迫力を擬似体験できます。
このように、パノラマ動画はうまく活用すれば視聴者の興味や関心を強く惹きつけることができるポテンシャルを持っています。
パノラマ動画の撮影方法とは
パノラマ動画は以下の方法で撮影できます。
- ・360°カメラ・スマートフォンアプリで撮影する
- ・複数台のカメラで撮影して映像をつなげる
360°カメラには魚眼レンズや駆動型のレンズが備わっています。RICHOの「THETA(シータ)」シリーズやGoPro Maxなどの360°カメラは、動画配信の目的でも使われるようになってきました。
スマートフォンなら「Bubbli」「Panorama360」などのアプリを利用すれば簡単にパノラマ動画を撮影できます。
また、複数台のカメラを利用してパノラマ動画を撮影するケースもあります。複数台のカメラで撮影すると動画の解像度が上がり、また撮り逃しもなくなるのでよりダイナミックな表現が可能です。しかし、動画を境目や違和感なくつなげる必要があるので、高い技術が求められます。
VRとパノラマ動画の違い
360°と聞けばVRが思い浮かぶかもしれません。VR動画とパノラマ動画の違いは何なのでしょうか。
1つは、ゴーグルの有無です。VR動画を視聴する際には専用のゴーグルが必要ですが、パノラマ動画には必要ありません。その点パノラマ動画の方がVR動画よりも手軽に視聴できます。
もう1つは「特定の視点の有無」です。パノラマ動画は自由に上下左右を見渡せると言っても、起点となる視点を動かすことはできません。あくまでも特定の1点からの360°動画です。
一方、VR動画はより自由に視点を動かせるのが特徴です。画面の中でジャンプすればジャンプした視点からの風景を、寝転べば寝転んだ高さからの風景を見ることが可能です。自由に方向を変えて歩き回ることもでき、特定の視点に縛られません。より没入感を味わえるのがVRの特徴とも言えます。
No.2パノラマ動画のメリット・デメリット
パノラマ動画の主なメリットは以下の2つです。
- ・立体的で臨場感のある映像を見せられる
- ・視聴者に主体的な視聴体験を提供できる
パノラマ動画は空間を動画内におさめているので映像がより立体的に感じられ、まるで動画の中にいるかのような臨場感のある映像を視聴者に見せられます。特にVRを想像するとわかりやすいでしょう。
そして、視聴者が自分の意志で視点を動かせる「主体的な視聴体験」もパノラマ動画の大きなメリットです。視聴者がより興味を持って動画を楽しめるので、視聴のインパクトが残りやすい傾向にあります。
一方、デメリットは視聴環境が制限されることです。パノラマ動画に対応しているブラウザやアプリが限られているので、視聴者の環境によっては表示されないこともあります。現在は対応ブラウザ・アプリが増えていますが、パノラマ動画を作成する時にはこのデメリットにも十分留意してください。
そして、どうしても動画に歪みが出てしまうことも否めません。建物などの人工物を映す場合には歪みが気になることがあります。
No.3パノラマ動画の利用用途 「体験」を提供したい時に最適
パノラマ動画はどんな利用用途があるのでしょうか。パノラマ動画は以下のような、より「体験」を訴求したい時に適しています。
- ・不動産の内覧会・展示会
- ・工場や施設の見学
- ・擬似旅行・観光地バーチャルツアー
- ・スポーツ観戦や音楽ライブの鑑賞
不動産業界では比較的早くからパノラマ動画やVRが取り入れられています。実際に部屋の中に立っているような感覚で内覧でき、訪問コストを抑えられます。
またエンタメ業界やスポーツ業界でのパノラマ動画の利用も進んでおり、体験価値の高い動画需要の高まりがうかがえます。
No.4パノラマ動画の事例5選
続いては、実際のパノラマ動画の事例を見てみましょう。パノラマ動画をうまく活用した5つの事例を紹介します。
事例1:「富士屋不動産山本 バーチャル内覧」
パノラマ動画をいち早く取り入れた不動産業界。リモートで内覧できるパノラマ動画は、部屋探しの際に役立ちます。パノラマ動画で候補を絞ってから内覧することで訪問数を減らすことが可能です。
一戸建ての場合はVRゴーグルを使って、家の中に入る擬似体験もプロモーションとしてよく行われています。
事例2:「川崎フロンターレ 感覚過敏の擬似体験」
パノラマ動画の社会的意義や可能性をうかがえる作品です。見た目ではわからず、他人に伝わりにくい発達障害。その中でも「感覚過敏」な子どもがどんな世界を見ているのかを、プロサッカーチームの川崎フロンターレはVR動画に仕上げました。
光がまぶしすぎたり、音が異常に鮮明に聞こえたり、手足が震えたりと感覚過敏のつらさを擬似的に体験できます。特にVRも用いると、言葉にしにくい「感覚」を効果的に伝えることが可能です。
事例3:「ブライトサイド 360度動画で家にいながら世界中を旅する!」
バーチャル旅行を体験できる動画です。新型コロナで海外旅行が難しくなっている今こそ、パノラマ動画を効果的に活用できるタイミングだと言えるでしょう。
4Kの高画質で世界各地の観光名所をおさめており、空の上や海の中なども自由に見ることができます。パノラマ動画で観光地の魅力を発信すれば、コロナが落ち着いた後の観光客増加も見込めます。
事例4:「神田明神 360パノラマムービー」
Googleストリートビューの写真を活用して作られたパノラマ動画です。荘厳な神社をすみずみまで見られるパノラマ動画は、建物や施設の見学に向いていることがわかります。
広い神社の敷地の中に実際に立っているような感覚を覚えるかもしれません。
事例5:「千と千尋の神隠し 海原鉄道」
こちらはファンアートです。2001年に公開されてから、現在に渡って根強いファンを誇る「千と千尋の神隠し」。上記の動画はファンの方が作成されたもので、映画内に出てくる「海原鉄道」の乗車体験が味わえます。
ファンにとってはたまらなく、上下左右アイコンを動かしながらすみずみまで見てしまうことでしょう。
パノラマ動画はエンタメとも相性がよく、上記のようにアニメや映画の作品の中に入り込んだような体験を提供することも可能です。
No.5まとめ
いかがでしたか?
今回はパノラマ動画について説明しました。パノラマ動画は360°見渡すことができ、没入感や臨場感のある視聴体験が特徴です。
上手にパノラマ動画を取り入れることで、視聴者により興味を持ってもらい、視聴後のインパクトを残すことができます。パノラマ動画を作成するなら、ぜひDirect Creatorsにご相談ください。プロが体験価値の高いパノラマ動画作りをお手伝いいたします!
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