Animation
Movie アニメーション動画・映像制作
アニメーション動画を広報やプロモーション、WEB広告で活用、制作発注するときの基本と大切なポイント
商品紹介や人材採用、企業紹介などにアニメーションを使って、わかりやすいメッセージを伝えたいと思ったとき、担当者の方には、こんなことをよく悩むそうです。
「アニメーション動画の制作って、どこにお願いすればいいの?」
「代理店や制作会社からの見積もりが高いように思えるけど、こんなものなの?」
「はじめての発注で知識がないけど、企画からサポートとかしてもらえたりする?」
読者さんのなかにも、いらっしゃいませんか?
アニメーションをはじめ、動画制作の経験がないひとが企画から制作会社の選定、納品までのステップをこなそうと思うと、多くの悩みや不安がつきまといます。
そこで、映像制作の専門家が、普段からアニメーション動画などの制作に携わっていなくても、スムーズに見積り、発注から納品まで進められるように解説していきたいと思いますので、参考にしていただけたら嬉しいです。
それでは参りましょう。
No.1アニメーション動画の種類と特徴
では初めに、動画制作においてアニメーションの活用を検討している方に、種類と特徴からご説明していきます。
アニメーション動画は、大きく分けると7つの種類があります。それぞれに特徴がありますので、目的に合わせてチョイスすると良いでしょう。
また、一つに限らず、いくつかの種類を組みわせることも可能なので、頭の中で作りたいアニメーションをイメージしながら読んでください。
アニメーション動画の種類は7つ
1.キャラクターアニメーション
キャラクターアニメーションとは、シンプルにそのまま「キャラクターを主体としたアニメーション」という意味です。
キャラクターを使用することで視聴者に親近感をあたえるので、感情移入しながら動画を視聴してもらうことができます。また、デフォルメされたキャラクターは印象に残るため、覚えてもらいやすいというメリットも。反響が大きければ長期的に使うこともできるでしょう。
視聴している側の 好き嫌いがでにくいので、幅広い層に向けた動画にはオススメです。
2.ホワイトボードアニメーション
ホワイトボードアニメーションは、白い画面を背景にし、ペンをもった手がそこに絵を描いていくアニメーションのことを指します。
まるで学生がノートを取るように絵と説明の文字が描かれていくので、複雑な内容が分かりやすく整理されていきます。
新しいサービスや専門用語をつかう場合、ナレーションのみだとどうしても伝わりにくいことがあります。その点こちらであれば、「音声」と「映像」さらに「文字」も使うことができるのですんなりと頭に入っていくようになります。
3.モーショングラフィックス
モーショングラフィックスは、ロゴ・画像・文字・イラスト・図形などを動かし、アニメーションとして見せる手法になります。
それらを音楽に合わせ効果的に動かすことで、視覚的にとてもインパクトのある映像となります。シンプルながらスタイリッシュな印象を与えてくれるので、イベントのオープニング動画や企業ロゴの動画などに向いているでしょう。
4.3Dアニメーション
まずコンピューターで立体的なキャラクターや背景を作り、その後アニメーションとして動かしていきます。今までのアニメーションは「面」しか持ち合わせていませんでしたが、3Dは「横」「縦」「奥行き」がありますので、さまざまな角度を写すことができダイナミックな映像表現が可能になります。
また実写では実現できない映像も自由につくることができますので、製品の見えない部分の説明などにも向いています。
5.手描きアニメーション
手描きアニメーションは、一般的に「アニメ」と言われて真っ先に思い浮かぶ種類のアニメーションになります。
見慣れた表現になるためとても親しみやすく、視聴者に抵抗感を抱かせません。またCGに比べて手書きによる個性や味わいが出ますので、広告として親しみやすい印象を残すでしょう。
6.ストップモーション・アニメ
ストップモーションアニメとは、人形や静止している物体を一コマ一コマ動かすことで連続したアニメーションとなる手法です。
アナログ感があり、あたたかみを感じる動画に仕上げることができるでしょう。そして手作り感も前面にでるので、ファミリー向けや子供向けの内容にぴったりです。
7.インフォグラフィック動画
インフォグラフィック動画とは、「info(情報)」と「graphic(画像)」を合わせたもので、簡単にいうとデータやグラフを分かりやすく表現したアニメーションの種類となります。
正確な情報を伝えるのに向いていますので、ビジネスの場面で役立つことが多いでしょう。具体的な数字や情報を必要とする場面で活用されています。
No.2アニメーション動画を商用で活用するシーン
商品やサービス紹介
アニメーションを使って説明をすることで、まだ一般的に馴染みの薄いVRや360℃コンテンツが視覚的わかり、どういったものか理解しやすくなっています。
また、そのコンテンツを使ってどう活用していくかまで軽く触れているので「導入してみたいかも」と興味のあるユーザーに思わせることができます。
さらにアニメーション特有のワクワク感も感じられるので、このサービスを利用したときの良いイメージを呼び起こします。
商品説明やマニュアル
会社のようにさまざまな年代の人がいる場所では、このようにマニュアルをアニメーション化して説明すると伝わりやすくなります。
実際の画面フローも見られますし、手順や画面内のどこをクリックすればいいのかが視覚的に説明されています。
クセもなく、可愛すぎないキャラクターを入れることで男女問わず幅広い年代に親しみを持って見てもらえるので、実写よりも苦手意識をもたれる確率が低くなります。
新卒、中途の人材採用
アニメーションとテキストを利用して日本人に分かりやすく視覚的に訴えながら、ナレーションに英語を使用することで英語圏の人材へも訴えかける内容になっています。
このようにアニメーションは実写に比べて自由度が高いので、情報をさらに盛り込むことができますし、今回ご紹介した動画のように一部実写を組み合わせて表現することもできます。
新卒や中途の求職者にフレッシュな印象も与えますので、今までにない人材を獲得することに繋がる可能性があります。
営業向けの販促ツール
新製品や新サービスが、あまり分かりやすい名前ではなく型番などで紹介しなくてはいけない場合、動画を使って営業先に説明をすれば、数字と英語の羅列で表現された機器の型番などよりも、かなりイメージしてもらいやすくなります。
また、新しいサービス・今までに前例のない商品などのコンセプトや使用例も分かりやすくなりますので、販促ツールとしてアニメーションを利用すると取引先や消費者に親切な印象を与えます。
企業や団体自体の紹介
こちらは非常にポップな形で大学の政策学部を紹介しています。どうしても堅いイメージや真面目過ぎるイメージをもたれてしまう企業や行政、団体などが、若いターゲットへ向けて情報を発信したい場合、このようにアニメーションを有効利用するといいでしょう。
ハードルがぐっと下がり、印象にも残ります。「まずは知ってもらうことが大事だ」という場面では、アニメーションのような親しみやすく視覚に直接訴えかける映像は向いていると言えるでしょう。
No.3アニメーションを活用するメリット
直感的に理解できるので分かりやすい・伝わりやすい
口で説明するのが難しいサービスや、新しい取り組みの商品などはアニメーションを利用することで直感的に理解してもらうことができます。
実写より余計な情報が入ってこないので、伝えたい内容をピンポイントで表現することが可能になるのです。
元々動画自体が文字よりも5,000倍の情報伝達能力があると言われていますので、動画+アニメーションでさらに理解が深まるでしょう。
インパクトがあるため記憶に残る
特徴的な絵柄やキャラクター、色合いを用いることで、インパクトのある動画が可能です。またデータやグラフのような、ともすれば無機質と思われてしまうビジュアルのものも、アニメーションの力で動きを付けることができますのでとても印象的なイメージを与えられます。
狙いを明確に表現でき、実写では不可能な表現を可能にするのがアニメーションの特徴です。
実写よりコスト削減できる場合も
アニメーションにはロケ撮影やキャスティングなどが必要ありませんし、天候による延期も存在しません。アニメーションスタッフのスケジューリングの方が、実写よりはるかにシンプルに進みますので、総合的にみて似た内容のものであれば実写よりコストが削減できる可能性もあります。
また実写は修正をするときに時間がかかり、撮りなおしのきかない場合もあります。その点アニメ-ションであれば契約の範囲内で修正対応もできますし、イメージをコントロールできるので仕上がりが思い描いたものにかなり近くなるのも利点です。
No.4アニメーション動画の制作費と相場
ではアニメーションの制作費は一体どのぐらいかかるものなのでしょうか?
実写と同じくアニメーションも内容により金額は変化してしまいます。相場は数十万から数百万~と言われていますが、凝った内容にすると必然的に金額はあがってしまいます。
秒数が短く、シンプルなものであれば20万前後から。セルアニメや3DCGを希望する場合は数十万~数百万と考えておくと良いでしょう。
制作会社によってはあらかじめ金額を【例】~30万以内、30万~50万、50万~100万、100万~、など分けてホームページ上に載せている会社もありますので、希望する予算内に収まる範囲の相談を持ちかけてみるのもオススメです。
参考
No.5アニメーション動画制作の流れ
ではアニメーションの動画制作の流れについてご説明していきます。
- ①ヒアリング・打ち合わせ
依頼者と制作会社の間で共通のイメージが持てるよう、ヒアリングと打ち合わせを重ねます。この時に見積もり・スケジュールなどの案も出ます。 - ②構成・絵コンテの制作
打ち合わせの内容を反映した構成、または絵コンテが作られます。動画全体の流れやレイアウト、構図などが分かるように描かれています。 - ③グラフィックの制作
どんなキャラクターをどんな背景で動かすか、トーンを揃えるための確認などが行われます。 - ④ナレーターの選定
- ⑤アニメーションの制作
決定したキャラクターや背景を構成や絵コンテの通りに動画として制作していきます。 - ⑥音入れ
最後まで繋がったアニメーションに、ナレーションや音楽、効果音などを付けます - ⑦納品
試写をして問題なければ納品となります。
完成アニメーションの分数にもよりますが、1分から1分30秒ほどの内容で制作から納品までで約2ヶ月ほどかかります。
動画の分数を短くしたり、アニメーションの書き込み量によっても前後しますので、まずは制作会社にご相談ください。活用したい時期がすでに決定しているのであれば、そこから逆算して余裕をもった依頼をするといいでしょう。
No.6アニメーション動画を発注するときのポイント
次に制作会社に依頼するときのポイントについてご説明いたします。
目的や納期、制作の数、予算、用途、ターゲットなどを事前に決めておく
ビジネスの5H3Wを活用して【いつ・どこで・誰が・なぜ・何を・どのように・どのくらい・いくら】といった内容が答えられるようにしておくと便利です。
考える時にはこちらにご用意した「概要整理シート」を使っていただくと分かりやすくなります。
担当ディレクターが依頼の意図を汲み取ってくれるか?プロとして提案をしてくれるか?
アニメーション制作や動画制作の経験がない場合、どんな動画にしたいかのイメージを伝えるのはなかなか難しいものです。その場合はプロである制作会社側から意図を理解できるよう話しをすすめてくれるはずですが、中には依頼者から言われたことや提案待ちのディレクターも存在します。
作りたい内容からかけ離れてしまった!という事がないよう、担当ディレクターやその制作会社のセンス・テイストを見極め、おかしな点や話が伝わっていないと感じたら、その都度確認するようしていきましょう。
納品データは汎用性の高い「.mp4」にする
ほとんどのモバイルデバイスに対応しているうえ、ファイルサイズが大きくないので活用しやすいフォーマットになります。自社サイト、YouTubeに代表される動画共有サイト、SNS等であれば問題なく使えますので、オススメしている形式です。
No.7まとめ
アニメーションの動画制作について、基本的な知識とポイントについてご説明してきました。
ご案内した内容を踏まえ、広く活用できるアニメーション動画でビジネスに役立てていただければと思います。そのためにも事前に映像制作会社をいくつか比較してみてください。失敗しないために最低でも3社程度は問い合わせ・見積もりの提出をしてもらうといいでしょう。
また、最初のステップとして「どうやってその3社をピックアップしていいかが分からない」という場合は、検索で出て来た映像制作会社の実績やホームページそのものの雰囲気を確認してください。作るものがピン!とくるというのも大切です。
ただ制作会社によっては契約の関係でホームページ上に実績の動画を載せていないところもあるので、問い合わせのときに聞いてみるといいでしょう。その場合どんなイメージの動画が見たいかを伝えられるよう、他社のものでもいいのでいくつか動画のサンプルを用意しておいてください。
動画のメリットでもある、「言葉で伝えるより映像」をそこでも感じていただけると思います
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クリエイターへ
直接依頼するクライアントが直接クリエイターへ依頼する方法です。
登録されているクリエイターのポートフォリオを見て、気に入ったクリエイターに直接、映像制作を相談することができます。
すでに、作りたいも映像のイメージがある程度決まっている方はこちらから直接クリエイターへご相談ください。
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PMに依頼する
クライアントがプロジェクトマネージャー(PM)に相談して進める方法です。
作りたい映像のイメージがまだ明確でない、はじめてでどのクリエイターを選んで良いかわからないという場合には、こちらからPMにご相談ください。
PMがご要望を整理し、最適の映像動画を制作します。
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コンペ形式で
依頼する一つのプロジェクトに対して、希望するクリエイターからのコンペを行う方法です。
複数のクリエイターのクリエイティブを比較して検討したい方はこちらを活用ください。
コンペに参加したクリエイターの企画のうち、ニーズに合った企画を選択して映像制作することができます。