GAFA
Creatives GAFAの広告クリエイティブ
GAFAの注目広告クリエイティブ!動画を使った広告例をご紹介!
GAFAとはアメリカの巨大IT企業「Google」「Amazon」「Facebook」「Apple」の4社のことです。この4社は世界中に大きな影響をもたらしていますが、プロモーション面でも注目を集めています。
今回はGAFAの注目すべき広告クリエイティブを紹介します。それぞれの特徴を生かした動画広告は「さすが!」と言わざるをえません。
GAFA各社の世界観を十分に感じられるクリエイティブを、ぜひ楽しんでください!
No.1エモーショナルな年末動画が印象的 Google
Googleは今や生活の中でも欠かせない存在です。検索エンジンに加えてGmailやGoogle Mapなどのアプリ、YouTubeの運営もしています。
広告プラットフォーム世界一のGoogleは、自社の広告にはどのような動画を用いているのでしょうか。
「Year in Search」2019
「Year in Search」シリーズは2010年から始まり、毎年年末に放映されるGoogleの動画コマーシャルです。その年にたくさん検索されたキーワードや拡散された映像、その年を象徴するような出来事を1つにまとめており、2019年のテーマは「ヒーロー」でした。
災害や紛争など暗いニュースが続く世の中でも、有名人だけでなくたくさんの名もなきヒーローが活躍したことを振り返ることができ、その年をあたたかい気持ちで終えることができます。
「暗く落ち込んだ2020年を、Googleはどうやって締めくくるのか」とすでに今年の「Yeah in Search」にも注目が集まっているほどです!
Google Super Bowl Commercial 2020
全米、全世界が注目するフットボールの最上決戦「スーパーボウル」は世界一CM枠が高額なことでも有名です。2020年、GoogleはスーパーボウルでこのCMを流しました。
思い出を振り返るエモーショナルなストーリーの中で「Google Assistant」の役割や機能をしっかりと描いています。
きっとGoogleはこのCMが話題を呼び、たくさんの人がYouTube上で検索することを見越していたのでしょう。老紳士の言葉がどのようにGoogle Assistantを動かしているのか、その細かな説明が概要欄に書いているため使ってみたくなってしまいます。
「Call Me Blood | Search On」
動画を開くと、「これは本当にGoogleの動画?」と思ってしまうかもしれません。
決して明るいとは言えないトーンのドキュメンタリーで、医療現場の描写もあります。
ナイジェリアは妊婦の死亡率が高く、生存率を左右するのが輸血です。この動画ではGoogle Mapを利用して患者にいち早く輸血用血液を届ける使命を負った配達員のストーリーが描かれています。
これを見ると、Googleのサービスの社会的意義の大きさを再認識せずにはいられません。
No.2Super BowlのCMがおもしろい!Amazon
Eコマースの王者Amazon。通信販売はもちろんのこと、Amazon Primeでドラマや映画を楽しんでいる方も決して少なくないでしょう。
Amazonは普段セールやAmazon Primeビデオの新作告知などシンプルなものが多いのですが、Super Bowlのここぞという場面でおもしろい広告を打って話題をかっさらいます。
「Ellen and Portia’s Amazon Alexa」Super Bowl 2020
アメリカの大人気司会者EllenとパートナーPortiaが出かける際、Ellenが「(AmazonのAIアシスタントである)アレクサが存在する前、人々はどうしていたのか」と疑問を口にします。そして、アレクサがなかった時代のストーリーが始まります。
アレクサの役割を負っていた「アレックス」「アレッサ」たちは、言われたことをなかなかうまく成し遂げられず、いかにアレクサが優秀なのかをおもしろおかしく描き、「特におもしろかったSuper BowlのCM」として拡散されました。
「Alexa Loses Her Voice」Super Bowl 2018
こちらは2018年のスーパーボウルのCMで、2020年に劣らないユニークさです!
ある日、アレクサが声を失ってしまいます。そして、復旧するまでの間、人間たちがアレクサの声となってアシスタントを務めるのですが…。
AmazonのCEOジェフ・ベソスが出演することでも話題となりました。製品の特性を生かしたストーリーが見事です!
Amazonで働くということ「Meeting the Moment」
Amazonは「翌日配送」などスピーディーで便利なサービスで有名ですが、その背景にある超過酷労働やパートナー企業への重いプレッシャーなどが報じられることもよくあります。
そこで、Amazonは企業ブランディングの一環として「働く人の声」を動画にしました。アメリカ本国でも同時に同じプロモーションを展開しており、日本でも放映後すぐ注目を集めました。
No.3人々を「繋ぐ」存在であることを再認識させる Facebook
人を繋ぐ「Facebook」はSNSを世に知らしめた存在だと言っても過言ではないでしょう。
WhatsappやInstagramなど他のサービスもユーザー数を着々と増やしており、各サービスに共通する「人を繋ぐ」というはっきりとした使命が新型コロナウイルスの影響によって再認識されたのも印象的です。
Facebook groups「Ready To Rock?」Super Bowl 2020
Facebook初のSuper BowlのCMです。
「Rock」にかかった「ロッククライミング」「テーブルロック湖」「ロッキンチェアー」など、さまざまなFacebookグループが登場します。「どんなRockであっても、Facebook groupがある」と、コミュニティの多種多様さを爽やかでユニークに伝えています。
「We’re never lose if we can find each other」
新型コロナによって余儀なくされた自粛。今まで経験したことのない孤独な状況だからこそ、Facebookの存在意義が際立ちます。
メッセンジャーで家族や友達とビデオ電話をしたり、Facebookのタイムラインに流れてくるニュースに笑ったりすることで、物理的には孤立していても世界とつながっていることを再認識することができる動画です。
「Facebook Groups Presents」
こちらはFacebookによる新しいプロジェクトのプロモーション動画です。
新型コロナの影響を甚大に受けているのが中小企業です。特に個人経営の店は壊滅的な打撃を食らったと言っても過言ではありません。そこで、Facebookは中小ビジネスを応援するプロジェクトを立ち上げました。シリーズとして個人店で働く人々をフィーチャーしています。
No.4「動画によるブランディングは世界一」との声も Apple
製品クオリティの高さだけではなく、そのブランド力で「時価総額世界一」の企業として君臨するApple。「ブランディング、中でも動画プロモーションのうまさは抜群」だと各所で言われ続けています。
「ブランディング」「世界観」という言葉は一体どういうことなのでしょうか。商品説明に終始しないAppleの動画を見れば、その意味がわかるかもしれません。
※Appleの動画は削除されやすいので、スクリーンショットも挿入しています。
「Privacy. That’s iPhone. – Over sharing」
「セキュリティ」「プライバシー」など個人情報の保護がよく話題に上がり、「Appleはセキュリティが頑丈」と聞くこともよくあります。しかし、実際のところピンとこないですよね。
そこで、Appleは「プライバシーが守られていないのはどういうことか」をユニークに表現しました。
ログインパスワードやクレジットカードナンバーを声に出して読み上げる人々を描き、「シェアすべきでないものがある」というストレートなメッセージでiPhoneのセキュリティ意識の高さを訴求しています。
Shot on iPhone11 Pro「-Chinese New Year- Daughter 」
Appleの主力商品であるiPhoneは、カメラの性能の高さを売りにしています。その性能の高さをアピールするためにAppleは短編映画や映像を撮りました。
この作品は2019年の話題作「ジョーカー」のカメラマンを務めたローレンス・シャーが撮影しており、暗闇でもはっきりとした画質はどんな説明をするよりも説得力があります。
シンプルですが感動的なストーリーには涙してしまうかもしれません。
「The whole working from home thing」
新型コロナウイルスの世界的な蔓延によって、多くの人々が在宅勤務を余儀なくされました。在宅勤務は決して楽なものではなく、集中力をそぐ数々の敵と戦わなければなりません。
そんな状況でバタバタしながらもプレゼンを仕上げていくあるチームのストーリーです。仕事中にもかかわらず邪魔をする子ども、ズボンの履き忘れなど「在宅勤務あるある」を取り入れながらも、遠隔コミュニケーションを助けるAppleのツールの使い方が効果的に描かれています。
No.5GAFAの広告クリエイティブから学べること
GAFAの広告クリエイティブには以下の2つの共通点があります。
- ・とにかく動画の本数が多い
- ・ブランディング動画から説明動画まで幅が広い
- ・CMを打つ時は「機能の紹介」ではなく「世界観の訴求」を重視する
以下は各社のYouTubeの登録者数・配信動画数の状況です。
登録者数 | 動画数 | |
---|---|---|
931万人 | 2,339本 | |
Amazon | 45.2万人 | 非公開 |
103万人 | 非公開 | |
Apple | 1,200万人 | 292本(2020年9月時点) |
GAFA各社YouTubeにチャンネルを持っています。Googleのチャンネル登録者数は931万人、投稿動画数は2,399本にものぼります。
Appleはたくさんの動画を公開しつつも時間が経つと動画を削除するのですが、それでも2020年9月現在292本の動画を見ることができます。
「動画マーケティング・プロモーションがうまい」印象を与える理由には、やはり動画制作数の経験が活かされていることがわかります。再生数などの検証・分析の結果が次へ次へと反映されているからではないでしょうか。
また、各社のブランディング動画が話題となりやすいものの、それぞれのプロダクトの使い方を説明した動画や社員紹介動画、ドキュメンタリーや本格映画など1つのジャンルにしばられることなくさまざまな動画を取り揃えています。どの企業もチャンネル登録者数が多いのは、有名なだけでなく多種多様なニーズに応えているためだと言えるでしょう。
そして、スーパーボウルのCMのように「一撃で大きなインパクトを与えることができる」機会には各社ともブランドの世界観の訴求に徹しています。
CMのような予算が大きいプロジェクトでは「あれも」「これも」と説明を詰め込みたくなるものですが、GAFAはストレートなメッセージ1本を研ぎ澄ませ、余計な要素を削ぎ落としています。
どの動画も「つい最後まで見たくなる」「つい見入ってしまう」そんな世界観がしっかりと構築されてるのがしっかりと見て取れます。
動画を作る際には、シンプルかつ力強いGAFA各社の広告クリエティブにヒントを探してみてはいかがでしょうか。
No.6まとめ
いかがでしたか?
今回はGAFAの広告クリエティブを各社3つずつ紹介しました。それぞれの特徴や世界観を巧みに表現した動画に見入ってしまったことでしょう。
特にブランドの世界観の訴求がうまい4社です。ブランディング動画を作りたいなら、ぜひGAFAの広告クリエイティブをたくさん見てみてください。
そして、動画制作の際はDirect Creatorsがお手伝いします。ぜひお気軽にお問い合わせください!
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