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flow 動画制作の流れを徹底解説!
動画制作の全体の流れとは?スケジュール感や発注者が注意すべきポイントを解説
「動画制作の具体的な流れやスケジュールがわからない」
「動画制作を依頼するときの注意点が知りたい」
発注の経験がなければ、どのように動画制作を進めれば良いかわからないですよね。
この記事では、動画制作の全体の流れやスケジュールだけでなく、発注するときの注意点も解説します。
記事を読めば、動画制作の全体像を理解でき、適切な動画制作会社を選び、ターゲットに訴求力の強い動画を制作できるようになるでしょう。
No.1一般的な動画制作スケジュールは1~3ヵ月
一般的な動画制作スケジュールは1〜3カ月が目安です。
この期間は、動画の企画内容やプロジェクトの規模によって異なりますが、基本的な流れは以下の通りです。
- 1. 依頼
- 2. 企画(コンテ・シナリオ作成)
- 3. 撮影またはイラスト制作
- 4. 編集
- 5. 音入れ
- 6. 納品
企画にはフィードバックを含めて3週間、撮影には1週間、編集には3週間程度を見積もってください。
動画制作ではフィードバックが頻繁に発生するため、スケジュール通りにプロジェクトを進行することが重要です。
予期せぬ遅れが発生することもあるため、スケジュールには余裕を持たせておきましょう。
特に会社の規模が大きくなると、契約だけで1ヶ月ほどかかる場合もあるので注意してください。
No.2動画制作を依頼するときの予算は10~100万円
動画制作を依頼する際は、予算を10〜100万円を見ておくと良いでしょう。
動画・映像制作に関する専門サイト「動画幹事」のデータによると、動画制作の平均的な発注金額は約76.2万円、中央値は約45.2万円です。
さらに、発注の約80%が100万円以下で収まっており、10〜30万円、および50~100万円のカテゴリがそれぞれ25%を占めています。
引用:動画幹事
動画の種類や目的によって費用は異なりますが、予算を事前に決めることで効果的にプロジェクトを管理できます。
適切な予算設定には、目的や品質を明確にし、それに適した制作会社を選ぶことが重要です。
No.3動画制作会社に依頼するまでの流れ
動画制作には「実写」と「アニメ」の2種類があり、それぞれ制作フローが異なります。
まずは、どちらにも共通する制作会社に依頼する(正式な発注)までの流れを解説します。
- 1. 動画制作会社に依頼する前の準備
- 2. ヒヤリング(初回打ち合わせ)
- 3. 企画・構成
- 4. 見積もり
- 5. 発注(契約書の締結)
動画制作会社に依頼する前の準備
動画制作において、制作会社に問い合わせる前の準備がファーストステップとなります。
準備するべきことは下記になります。
・制作の目的を決める
動画制作を始める前に、その目的を明確にすることが重要です。
「誰に」「何を」伝えたいのか、動画・映像で何を得たいのかを具体的に決めてください。
たとえば、以下のような目的が考えられます。
- ・ 企業名やサービスの認知度を拡大する
- ・ 企業ブランドの価値を高めるためのブランディング
- ・ サイトへの誘導、商品の購入促進、または採用活動のための集客
目的によって動画の方向性や戦略が大きく変わります。
そのため、制作会社に依頼する前に、動画を通じて達成したい目標を明確にしておきましょう。
・予算を決める
動画制作にかけられる予算も事前に決めておいてください。
予算が曖昧だと、制作会社もどのような映像を作るべきか決めかねてしまいます。
また、動画制作では予期せぬ追加料金が発生する場合もあります。
あらかじめ上限を決めておかないと、後で制作会社とトラブルになりかねません。
なので、予算の上限を決め、初回打ち合わせで制作会社に伝えましょう。
これにより、制作プロセスがスムーズに進行します。
・納期を決める
動画をいつまでに納品してもらうかの納期も決めてください。
動画は制作過程で、修正が多く発生します。
なので、納期は修正が発生することを想定して、余裕を持たせて組むようにしましょう。
制作会社との初回打ち合わせで、納期を伝えることでプロジェクトをスムーズに進められます。
・動画の素材集める
社内で利用可能な動画素材があるかを確認しましょう。
自社で使える素材があれば、それを活用して制作費用を節約できます。
社内に素材がない場合、制作会社に素材の調達も依頼することになりますが、これによってコストが増加する可能性があることを理解しておいてください。
ヒアリング(初回打ち合わせ)
お問い合わせ後、動画制作会社の担当者と電話、Zoom、メールなどで簡単なヒアリングをします。
この段階で、動画の目的、予算、納期を明確に伝えておきましょう。
また、YouTubeなどでイメージに近い動画を調べておくと、具体的な要望を伝えやすくなります。
ヒアリングした内容を元に、制作会社は見積もりや企画提案を作成します。
そのため、目的や要望はできるだけ詳細に伝えることが、スムーズなプロジェクト進行につながります。
企画・構成
ヒヤリングした内容をもとに、制作会社の担当者と動画の初期企画と構成を決めていきます。
このプロセスでは、提案された内容が目的に適しているかを確認することが重要です。
また、マーケティング視点からも、企画が効果的であるかを見極めましょう。
見積もり
見積もりでは、無料の修正回数、納品予定日、納品フォーマット、撮影条件などを確認してください。
見積もりの詳細を事前に確認しておけば、プロジェクト進行中に予期せぬ追加料金が発生するリスクを減らせます。
発注(契約書の締結)
発注を決めたら、契約書の締結をします。
企業によっては、契約書の承認プロセスに時間がかかることがあるので、余裕を持ったスケジュールで依頼しましょう。
契約締結が完了すると、動画制作のフローへ進みます。
No.4【実写編】動画制作の流れ
実写動画の制作フローは下記になります。
- 1. プランニング(企画)
- 2. 動画撮影
- 3. 動画編集
- 4. MA(音入れ・ナレーション)
- 5. 納品
プランニング(企画)
契約した制作会社は、ヒヤリングした内容をもとに、制作チームを編成します。
このチームは、演出の構成やデザインを決めるために、絵コンテを作成します。
絵コンテとは、撮影、編集、ナレーションの全工程を視覚化した設計図であり、プロジェクトの進行に不可欠です。
また、この企画の段階で、キャスティングやスケジューリングも行われます。
動画撮影
台本やスケジュールが固まったら、撮影準備を始めます。
撮影準備は、キャスティング、ロケハン(撮影場所の選定)、ビデオコンテ、衣装決め、小道具の準備、そしてスタジオの設営などです。
撮影当日は、絵コンテにそって、必要なシーンを撮影します。
クライアント側の決裁者は、撮影現場に必ず立ちあいましょう。
実写動画は、後から修正ができません。
完成した動画を見てから、イメージと違ったと言っても手遅れです。
動画編集
撮影した映像は、動画編集ソフトで編集されます。
絵コンテにそって、ロゴ、追加素材、そして撮影された映像をつなぎ合わせて、一つの連続した映像作品に仕上げます。
編集された映像は、クライアントへフィードバックされるので、演出や訴求の相違がないかチェックしてください。
気になる点があれば、修正を依頼しましょう。
制作会社は、クライアントの意見を取り入れ、映像を修正し作品の質を高めていきます。
MA(音入れ・ナレーション)
動画編集が終わったら、MA(音入れ)のステップに進みます。
MA(音入れ)とは、絵コンテに沿ってBGMやナレーションを追加する工程です。
ナレーションは必須ではありませんが、音声を加えることで視覚だけでなく聴覚にも訴えられ、内容の理解を深めることができます。
ナレーションを録音する際には、言葉の強弱のフィードバック・修正が頻繁に発生しやすいです。
また、ナレーターは複数の候補から映像の雰囲気に最も合った人物を選ぶようにしましょう。
納品
MA(音入れ)が完了したら、動画はほぼ完成です。
動画の内容を隅々まで入念にチェックし、問題があれば修正を依頼しましょう。
修正が終わり、最終チェックで問題がなければ動画は完成となり、納品されます。
No.5【アニメーション編】動画制作の流れ
アニメーション動画の制作フローは下記になります。
実写との違いは、撮影の代わりにイラストを作成する工程が入ります。
- 1. プランニング(企画)
- 2. イラスト制作
- 3. 動画編集
- 4. MA(音入れ・ナレーション)
- 5. 納品
プランニング(企画)
アニメーション動画も実写と同じく、ヒアリングした内容をもとに、制作チームとディスカッションを行い、企画を詰めていきます。
制作する映像の具体的なイメージを共有し、理解を深めるために、シナリオ(台本)や絵コンテを作成します。
フルアニメーションの場合、実写動画で必要とされる撮影手配やキャスティングは必要ありません。
代わりに、イラスト作成やアニメーションの編集が中心となり、これらの工程は時間がかかるため、現場と相談しながら制作スケジュールを組んでいきます。
イラスト制作
イラスト制作では、シナリオや絵コンテにそって必要なキャラクターイラストや背景画を制作します。
一度イラストが決定されると、その後の変更ができない場合があります。
そのため、発注者は制作過程に積極的に関わり、丁寧にチェックをして承認しましょう。
動画編集
動画編集では、作成されたアニメーションをつなげていきます。
テロップや字幕を入れたりといった作業も含まれます。
MA(音入れ・ナレーション)
MA(音入れ・ナレーション)では、完成した動画にBGMやナレーションを追加します。
繰り返しになりますが、ナレーションがなくても成立するものの、ナレーションを入れると、聴覚からも情報を伝えられ理解が深まります。
ナレーターの選定は、特に重要です。
ナレーターの声は、動画の全体的な印象を大きく左右します。
ナレーター候補の声や話し方が動画のテーマや雰囲気に合っているかを確認し、最も適した候補を選びましょう。
納品
納品前には、完成した動画をチェックします。
絵コンテや当初のイメージとの齟齬がないかを確認してください。
最終チェックに問題がなければ動画は完成となり、納品されます。
No.6高品質動画を制作するためのポイントや注意点
実写やアニメーション動画で、高品質な動画を制作するポイントや注意点は下記になります。
- ・ ターゲットを明確にして制作する
- ・ メッセージを詰め込み過ぎない
- ・ 制作会社とコミュニケーションを密にとる
ターゲットを明確にして制作する
動画制作では、ターゲットを明確に絞り込みましょう。
これにより、対象となる視聴者に強く響くコンテンツを生み出せます。
ターゲットを明確にするには、その層の好みや関心事を理解することが大切です。
その情報をもとに、最適な配信媒体を選び、動画コンテンツの内容を作成します。
たとえば、若年層向けにはSNSを活用した短いフォーマットが適していたり、専門的な内容が
欲しい視聴者には、詳細な説明やデモンストレーションを含む長めの動画が効果的です。
メッセージを詰め込み過ぎない
動画制作では、メッセージを詰め込みすぎないことが大切です。
情報過多になると、本当に伝えたいポイントが、視聴者に伝わらないからです。
動画の長さに応じたメッセージの目安は以下の通りです。
- ・ 30秒以内の動画: 主要なメッセージは1つか2つ
- ・ 60秒以上の動画: メッセージを3つまで
たとえ動画が、90秒や120秒になっても、メッセージは3つまでにしてください。
それ以上多くなると、何が言いたいのか視聴者に伝わらなくなります。
制作会社とコミュニケーションを蜜にとる
動画制作では、制作会社との密なコミュニケーションが不可欠です。
クリエイティブな意見やアイデアを共有し、共にプロジェクトを進めることで、最終的な作品の質を高められます。
発注者が進捗を随時確認することで、修正や調整を早期に行うことができ、手戻りを減らしスムーズにプロジェクトを進められます。
密なコミュニケーションは、制作過程をスムーズに進めるだけでなく、互いの理解を深め、よりクリエイティブな作品へと昇華できるのです。
No.7動画制作会社の選び方
動画制作会社を選ぶときは下記の項目をチェックしてください。
- ・ 動画制作会社の過去実績を確認する
- ・ 得意な動画のジャンルや業界を確認する
- ・ 動画制作の費用を確認する
- ・ 担当者との相性を確認する
動画制作会社の過去実績を確認する
制作会社を選ぶときは、過去の実績を確認してください。
実績を見れば、会社がどの程度のクオリティの動画を制作できるかが分かります。
あなたのニーズに合った高品質の動画を作成できるかを見極めましょう。
多くの動画制作会社は、自社のWebサイトに過去に制作した動画のサンプルを掲載しています。
サンプルを見れば、会社のスタイル、専門性、クオリティを把握することができます。
得意な動画のジャンルや業界を確認する
制作会社によって、得意とするジャンルや業界は異なります。
たとえば、アニメーション動画を得意とする会社もあれば、美容業界のWebCMに特化した会社も存在します。
制作会社が、どのようなジャンルや業界で強みを持っているかは、過去の実績やホームページで確認できます。
それらの情報をもとに、あなたのプロジェクトのニーズに最適な動画制作会社を選ぶようにしましょう。
動画制作の費用を確認する
制作会社を選ぶ際には、製作費は重要な検討ポイントです。
動画の内容、長さ、複雑さによって、製作費は数万〜数千万円まで幅広く変動します。
自社の予算と制作会社の見積もりが一致しているかを確認しましょう。
製作費には、基本的な費用だけでなく、修正や追加の編集に伴う費用も含めて確認してください。
担当者との相性を確認する
動画制作では、担当者との相性も重要です。
動画制作は通常、1~3ヵ月程度かかり、この期間中、担当者とのスムーズなコミュニケーションがプロジェクト成功の鍵です。
コミュニケーションがうまくいかないと、プロジェクトの進行が滞り、最悪の場合、納期が遅れる可能性もあります。
初回の打ち合わせの段階で、担当者との相性を確認し対話が円滑に進むかどうかを見極めましょう。
No.8動画制作の流れに関するまとめ
この記事では、動画制作の全体的なプロセスや制作会社を選ぶときのポイントを解説しました。
- ・ ターゲットを明確にする
- ・ メッセージを詰め込みすぎない
- ・ 制作会社とは密に連携をとる
制作会社を選ぶときのポイント
- ・ 過去の実績を確認する
- ・ 得意ジャンルや業界を確認する
- ・ 予算と費用が一致しているかを確認する
- ・ 担当者との相性を確認する
動画制作において、制作会社との連携は、高品質で効果的な動画を作成するために不可欠です。
最適な制作会社を選べば、ターゲットに響く印象的な動画を制作することができるでしょう。
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