2020
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【2020年度下半期】海外の広告映像作品10選で2020年を振り返る

【2020年度下半期】海外の広告映像作品10選で今年を振り返る

2020年は世界が一変した1年でした。

2020年の前半はスーパーボウルの映像広告で盛り上がりましたが、3月以降はコロナ一辺倒となりました。

それでも、この困難をバネにすばらしい映像作品が生まれた年でもあります。

今回は2020年下半期の海外の映像広告を紹介します。すぐれたCMやPVとともに2020年を振り返ってみてください。

No.12020年のベストアド:ナイキ “You Can’t Stop Us”

広告代理店Widen + Kennedy Portlandによるナイキの「You Can’t Stop Us」キャンペーンは2020年を語るメッセージと驚くほどダイナミックな映像のコラージュで世界中を感動させた、まさに「2020年のベストアド」です。

分割された画面でつながる2つの映像が、「私たちは一人ではない」というコアメッセージを象徴しています。

数ヶ月わたってリサーチされた4,000以上の動きから72の映像が選出され、36のペアが組まれています。総制作時間は1,000時間以上にものぼるとのことです。

たとえ離ればなれになっても、その中でも結束を見出し、喜びの瞬間を見つけられるのが人間です。「今までのようにスポーツができないならスポーツの形を変えればいい、私たちを止められる人はいない」というメッセージで、2020年という閉ざされた世界で生きる私たちの背中を押してくれた作品でした。

No.2話題をさらったブランデッドムービー

続いては、2020年に広告賞を受賞した映像作品を紹介します。

カンヌやクリオ賞は2020年の開催を中止しましたが、ロンドンで行われるD&AD賞のグランプリを獲得した作品を見てみましょう。

バーガーキングマイアミ “The Moldy Whopper”

2020年One Showの「統合ブランドキャンペーン」部門でもっとも高く評価された作品の1つがバーガーキングの「The Moldy Whopper(カビワッパー)」です。

マクドナルドの商品が「1ヶ月放置してもカビが生えない(=保存料を使っている)」ことが懸念としてよく取り上げられます。そこで、バーガーキングはあえて自社商品にカビが生える様を映像に捉え、安心・安全を呼び掛けたのです。

カビたワッパーを芸術品のように映し出す表現力に注目してみてください。

スポティファイ “Let The Song Play”

2020年のD&AD賞のフィルム部門で入賞した作品です。セリフなしでもわかる、シンプルで直感的な作品に仕上がっています。

車社会であるアメリカでは、もっとも長く音楽を聞く場所が車中です。そこで、スポティファイは「車で音楽を聴く時にスポティファイを思い出してもらう」ことをゴールにCMを作成しました。

心地よい音楽を途中で終わらせたくないので車から降りられない様子に、つい共感してしまいます。

ハイネケン “Cheers To All”

D&AD賞に入選したハイネケンの「Cheers To All」も、言葉なしでメッセージが伝わる良作品です。ビールのブランドなのに、タグラインが「Men Drinks Cocktails.(男性もカクテルを飲む)」と、ビールに言及していないのも粋ですね。

タグラインによって、「女性がビールを飲んでもいい」ということが隠れたコアメッセージとして伝わってきます。

No.3コロナをテーマに用いた映像作品

そして、2020年を語る文脈で欠かせないのが新型コロナウイルスの存在です。コロナによって世界が一変しましたが、それでも前向きでいることを語る広告が数多く放映されました。

以下では、そんなコロナ関連の広告でも特にユニークなものを紹介します。

マッチ “Match Made In Hell”

地獄で暇を持て余すサタン。マッチングアプリでマッチしたのはなんと「2020年」でした。

空っぽの映画館でデートを楽しんだり、トイレットペーパーを盗んだりと2020年の出来事がハイライトとして描かれています。

「サタンと2020年のマッチのせいで1年が大荒れになった」とブラックユーモアに振り切り、「おもしろい」「オンラインデートの広告をクリックしたのは初めてだ」と視聴者から大きな反響を得た作品です。

イケア “Your House Has Something To Tell You”

コロナの感染拡大を受け、世界中で「Stay Home」が推奨されました。イケアのCMもそのうちの1つですが、このCMは家の目線からメッセージが発されていることが特徴です。

「あなたがあなたらしくいれる場所」「つねにあなたのために存在しています」と、家具メーカーらしく「家の心地よさ」を訴求しています。

バーガーキング “Stay Home For Whopper”

コロナ関連の広告は「Gloomy(暗い)」と批判されることが多いものの、バーガーキングは独自の前向きでユーモアに溢れたCMで「Stay Home」を訴えました。

ソファに座ってポテトチップスなどのスナックなどを食べる人を「カウチポテト」と呼び、だらしないことを象徴しています。

ですが、この状況ではカウチポテトとして家にこもりデリバリーを頼む人を、感染拡大防止に貢献する「Couch Patatriot(愛国者=patriotとポテト=potatoをもじった表現)」として称えるべき存在だと表現しました。

No.4コロナ以外の社会問題を扱った映像作品

2020年はコロナ以外にもBlack Lives Matterをはじめとする様々な社会問題が浮き彫りになった年でもあります。

日本では想像がつかないことも、世界では依然として起こっています。社会問題を扱った作品を以下で紹介します。

サンディフックプロミス “Back-To-School Essentials”

軽快な音楽をバックに、リュックサックやバインダーを紹介する生徒たち。映像のタイトルのように、学校生活の必需品を語っているのかと思いきや、雲行きが怪しくなってきます。

D&AD賞で評価されたこの作品は、過去に実際に起こった学校への銃撃事件を教訓として、銃撃に対する防御方法を教えているものなのでした。

ショックでもありますが、銃社会のアメリカでは学校への襲撃事件が大きな社会問題となっていることがわかります。

ムンバイ警察 “The Punishing Signal”

広告マガジンAdweekの「The best 25 ads of 2020」にも選出されたこの広告は、非常にユニークな実践をもとに撮影された映像です。

「Welcome to honking capital.(クラクションの中心地へようこそ)」のセリフから始まるこの映像は、インド・ムンバイの交通問題を扱っています。

運転手たちはせっかちで、たとえ赤信号でもクラクションを鳴らしつづけます。そこで、ムンバイ警察は「クラクションの音量が一定量を上回ると、赤信号のカウントがリセットされる(待ち時間が長くなる)」信号を設置しました。

混乱する人々が描かれ、ユーモアたっぷりに「もっと待ちたいなら、どうぞクラクションを鳴らしてください」と締め括られています。

1日限りの実験だったものの、この作品は世界中で拡散され、騒音に対する意識を高めたことが評価されました。

モニカ・レウィンスキー “The Epidemic”

タイトル「感染症」とあるように、ある少女が感染症にかかって徐々に体調を崩し、病院に運ばれる様子が描かれています。そして、1度映像が終わると電話番号を入力し、もう一度映像を見るよう指示が出ます。

指示に従って映像を見ると、少女が受け取っていた同級生からのメッセージが視聴者の携帯電話に届きます。

彼女は病気ではなく、ネットのいじめの被害者なのでした。

ネットいじめが多発していること、伝染のしやすさなどが「感染症」という目タイトルに隠されています。映像だけでなく、携帯電話をつかった視聴者に訴えかけるしかけが大きく評価された作品です。

No.52020年の海外の広告動向

2020年はスーパーボウルなどで盛り上がった1月・2月とコロナ禍の3月以降で分けてもよいかもしれません。先の見えないこの状況でどんな広告を作ればよいのか、広告制作者たちは頭をかかえたことがうかがえます。

「家にいながらもつながっていよう、前を向こう」というメッセージの広告が一時期溢れましたが、「どの広告も一緒だ」「かえって気持ちが暗くなる」との批評も見られたのが事実です。

2020年後半には「Match」のサタンと2020年カップルなど独自の視点からメッセージを訴求する広告が出始め、明るい兆しも見られています。

ストレートで心を打つメッセージとクオリティの高い映像によるNIKEの「You Can’t Stop Us」は、コロナ禍だからこそ生まれた表現でもあります。

「ニューノーマル」をどのように映像表現に落としていくのかが、引き続き2021年以降も課題となっています。

【2020年上半期版】ブランディング 動画事例を紹介!海外の思わずもう一度見たくなる動画を使った広告6選でも海外の映像作品を紹介しています。

こちらもぜひ、あわせて確認してみてください。

No.6まとめ

いかがでしたか?

今回は2020年を代表する広告11選を紹介しました。クリエイティビティが映像に落とし込まれ、目を引くものばかりです。

2020年のコロナによる陰鬱な雰囲気は2021年に引き継がれることでしょう。この情勢において、映像表現とともにどんなメッセージを社会に問いかけるかが非常に重視されます。

本文で紹介した映像作品を、2021年以降の広告作りの参考にしてみてください。

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