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flow 動画制作の流れ
動画制作の一連の流れ! 発注前のポイントや費用の内訳も紹介
「今動画広告が流行っていると聞き、うちでも試してみたい」
「自社のブランディング動画を作りたい」
昨今の動画ブームを受け、上記のように考えたことはありませんか。動画をうまく利用すると企業のブランディングやPRを効果的に行うことができます。
しかし、動画を作ると言っても、初めての場合どのような流れで作業が運んでいくのか想像がつきにくいのも事実です。動画制作の流れがわからないと、動画制作に対して躊躇してしまうかもしれません。
そこで、今回は動画制作の流れを一から紹介します。流れを把握していると動画制作会社とのやりとりがスムーズに進み、希望をしっかりと伝えながら理想の動画を作ることができるようになります。
ぜひ参考にしてください。
No.1動画制作会社に問い合わせる際の前準備
打ち合わせ前にある程度固めておきたいこと
「自社の動画を作りたい」そう思って動画制作会社に問い合わせても、希望が固まっていなければ相手は動画を作ることができません。スムーズな打ち合わせを進めるためにも、まずは以下の事項を自社で考えておく必要があります。
- ・動画のトーン(アニメーション、ドキュメンタリー、ドラマ、ナレーション主体…etc)
- ・動画の尺
- ・予算
- ・動画の目的・メッセージ
- ・ターゲット
- ・活用方法(集客、自社ブランディング、商品宣伝、告知…etc)
- ・大体の納期
- ・納品形式(Web配信用データ、テレビCM用テープ、DVD・ブルーレイ…etc)
今上記のことが決まっていれば、打ち合わせの時に適切にニーズを伝えることができます。
昨今先方の提案待ちの姿勢で打ち合わせに臨むといたずらに時間がかかり、制作に至るまでに企画自体が頓挫してしまうことがよくあります。自社の希望をしっかりとかためてから、先方の提案を柔軟に聞き入れるスタンスで取り組むことをおすすめします。
大体の予算感
打ち合わせをする上で気になるのが動画制作の予算感です。動画制作には、大まかに以下のような費用がかかります。
- <企画費用>
- ・ディレクション費
- ・企画制作・構成・プロデュース費
- <撮影費用>
- ・撮影スタッフ人件費
- ・スタジオ費
- ・機材費
- ・美術費
- ・移動交通費
- <編集費用>
- ・編集スタッフ人件費
- ・音楽効果費
- ・特殊効果費
- ・MA費(ナレーション収録・BGM挿入などの仕上げ費用)
- ・ナレーター人件費
- ・素材費
芸能人に出演をしてもらう場合には<撮影費用>にキャスティング費・メイク費・スタイリスト費なども加わり、金額は何百〜何千万円単位で跳ね上がります。
動画は尺と編集によって金額に幅があります。5分〜30分の動画で数十万円程度が最安のラインですが、アニメーションやCGなどの特殊効果やナレーションなどを利用するとその分割高になっていきます。
尺が長くても編集がシンプルなら予算を抑えられることもあるので、予算を先方に伝えて、その範囲内で何ができるのかを相談してみてください。
No.2動画制作一連の流れ
動画制作は以下の流れで進みます。
- 1. 打ち合わせ
- 2. 発注
- 3. 企画づくり
- 4. 撮影準備
- 5. 動画撮影
- 6. 動画編集
- 7. 納品
制作期間は動画の内容によって大きく異なるため一概には言えませんが、それほど凝ったものでない場合は2〜3ヶ月が相場です。スムーズにいけば2~3週間で納品に至ることもあれば、大作なら半年かかることもあります。シンプルな動画であっても、企画の決定に1ヶ月程度、撮影・編集から納品までに1ヶ月程度は少なくとも見ておきましょう。
以下では動画制作の各工程について説明します。
No.3ステップ1:打ち合わせ
まずは動画制作会社と打ち合わせをします。冒頭で前述した予算や動画のイメージなどをまとめておくと、話をスムーズに進めることができるでしょう。
また、動画制作に至った経緯や目的などの背景を伝えると相手がより動画のイメージを掴みやすくなります。
動画制作会社に、制作の方針や進め方、スケジュールなどをまとめた提案書を提出してもらってもよいでしょう。資料を参照しながら、双方の認識を合わせていきます。
No.4ステップ2:発注
企画の概要がかたまって見積もりの内容を確認し、動画の制作を実行するなら発注します。
発注前に動画制作会社のサービスがどこまで提供されるのかを確認しておくことが大切です。
たとえば、企画の練り直しが数回必要かもしれません。動画制作の流れの後半では、編集と修正を何度か繰り返すことになります。
同じ行程において何回までなら修正に対応してもらえるのか、など明確に示してもらいましょう。大まかにかかる費用を前述しましたが、「ナレーションが入る予定なのにナレーターの人件費やMA費が含まれていない」ということがないよう、見積もりの抜け漏れがないのかしっかりチェックしておいてください。チェックが甘いと予期しない追加料金が発生してしまいます。
No.5ステップ3:企画作り
発注が決まれば、企画作りに動きます。
構成案、動画のシナリオ(台本)、絵コンテを制作して動画の骨子をかためていきます。この部分をどれだけしっかり詰めるかによって動画の完成度が左右されるので、入念に打ち合わせを重ねます。
セリフや効果音などもこの段階で正式に決めていきます。
No.6ステップ4:撮影準備
企画が固まったら撮影準備に動きます。
ロケハン(ロケーションハンティング)では実際の撮影場所を確認し、本番を想定してカメラの位置や撮影方法などを決めます。また、屋外などスタジオ以外の場所で撮影する時には撮影許可も取得しなければなりません。
撮影前のこのタイミングで、会社のロゴなど動画の中で使う素材があれば動画制作会社に送付しておきましょう。
No.7ステップ7:動画撮影
事前に動画制作会社が作成した撮影スケジュール(香盤表)に沿って、撮影を進めます。撮影には必ず立ち会うようにして、イメージ通りに進んでいるかどうかを確認してください。
裁量権のある上司や役員に立ち会ってもらえると、完成後の「やり直し」を命じられるリスクを避けられる可能性が高くなります。
No.8ステップ8:動画編集
撮影が完了すると、編集作業に移ります。シナリオに沿って動画をつなぎ、効果音やテロップなどを入れていきます。一度ラフな編集段階で進捗を確認しておくとよいでしょう。
一度編集が完了すると、試写を行います。関係者や裁量権のある人たちで編集した動画を見て、修正点を洗い出して動画を希望に沿ったものにする最終調整をします。試写→修正の行程が数回繰り返されることもあります。
すべての修正が完了すると、BGMやナレーションを挿入して動画を完成させます。
No.9ステップ9:納品
完成した動画を納品すれば、プロジェクト終了です。
YouTubeやViemoなどにアップしてもらうのか、それとも自社HP公開用にデータだけもらうのか、使用用途にあわせた形式でデータを納品してもらいましょう。
No.10動画制作の流れをスムーズに進めるためのポイント3つ
ポイント1:動画制作の流れは基本的に一方通行
動画制作の流れを打ち合わせから納品まで前述しましたが、この流れは基本的に一方通行です。
「撮影が始まってからコアメッセージを変更する」
「編集段階に入ってから撮影シーンの追加・変更を依頼する」
などの要望は、動画制作の流れに逆らうことになります。マイナーチェンジだと対応できることもありますが、動画制作の流れに逆らう修正依頼は制作全体に影響を及ぼすことになりがちです。
どうしても動画制作の流れを逆走しなければならない時は、多くの場合最初からやり直しとなり、お金と時間が当初の倍必要かかってしまいます。
このような事態を避けるためにも、動画の方針は揺るぎないよう固めておくことが大切です。また、社内の意思決定も企画段階で行っておきましょう。たとえば試写の時点で裁量権のある人が企画を覆すような要望を出してくると、非常に対応が難しくなります。
ポイント2:希望やイメージに合った他社事例を用意しておく
打ち合わせ段階で希望やイメージに合った他社事例を用意しておき、動画制作会社と共有するようにしてみてください。
たとえ言葉で詳しく説明しても、人が頭の中で思い浮かべるものは統一できません。一方、イメージに近い動画なら細かいニュアンスまで正確に把握することができます。
コミュニケーションの行き違いを発生させないためにも、思い描くイメージにあった動画を複数用意しておきましょう。 もし手元によいものがないなら、動画制作会社にイメージにあう事例がないかどうか聞いてみてください。方針性の共有は事例を用いながら正確に行う必要があります。
気になったところはすぐ必ず確認する
気になったところや不明点があれば、その都度担当者に確認するようにしてください。打ち合わせでは詰めきれなかったり、行き違いが出てきたりするのは仕方がないことです。
ただし、気になった時点で詰め直したり、担当者と認識を合わせておかなければなりません。
動画制作の流れが進んでいくほど、根本的な部分は修正しにくくなります。小さな認識違いが大きなミスコミュニケーションにつながってしまうこともあるので、疑問や不明点はすぐに解消する必要があります。
No.11まとめ
いかがでしたか?今回は動画の制作の流れについて解説しました。
動画制作の流れはシンプルではありますが、流れをさかのぼるのは非常に難しく、各ポイントでのすり合わせや確認が非常に大切であることがわかったかと思います。
動画制作をするなら「提案してほしい」「プロにお任せしたい」と受け身になるよりも、「こうしたい」と希望をしっかり伝えた方が納得のいく動画に仕上がります。
動画制作会社は、できる限り依頼主の希望を正確に動画に反映したいと考えています。コミュニケーションを密にとり、細かなニュアンスやイメージを積極的に共有するようにしてください。
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